新品オピネルナイフの刃が出し入れしやすいように膨張対策をやってみた。(オススメはしない!)

(注:今回の作業をやるメリットはほとんどありません。こんなことすると、こうなってしまうのか・・・やらなくてよかったー!って思ってもらえれば良いです。)

先日ホームセンターで投げ売りされていたステンレス刃のオピネル。

現状で何か不安があるわけでは無いものの、ちょっと手を加えたい!という欲求のため柄の膨張対策を施してみることにしました。(何かしら手を入れたくなるのよね。)

今回はオイル漬けとかではなく、「膨張した時に開閉が硬くなりすぎない」ための対策です。

誰もが必要な作業ではありませんし、最悪壊してしまう可能性もありますので「こうするとこうなる」というのを生温かい目で見てください(笑)

まずオピネルでありがちなのが木の柄(持ち手)部分が水分を吸い込み膨張して刃の出し入れが硬くなるという問題です。

今回は膨張した時にキツくなりすぎないよう前もってブレードと柄の隙間を広げようというカスタムです。

しかし場合によってはゆるくなりすぎて刃が安定しないなど悪い方向に働く可能性もあるのでやるのであれば自己責任でやってください。

オピネルを分解していく

まずはブレード固定用のリングを外します。

刃を畳んだ状態から無理やり刃を開いて外すという力技もありますが、その勢いでどこかに飛んでいく(経験済み)こともあるので注意しましょう。

その場合はあらかじめタオルを巻いておくなどして飛ばないようにしましょう。

今回僕はリングそのものを広げて抜く方法を試してみました。

リングの切れている部分が少し広がるように金属板を挟み込みました。

この状態で上に引き上げれば比較的簡単かつ安全に抜くことがきます。

リングを取り外すと柄とブレード(刃)を繋いでいるピンが露出します。

このピンを抜くことでブレード(刃)を外すことができます。

YouTubeなどを見ていると細い金属棒を当てて簡単に抜いていたりするのでマネして精密ドライバーでやってみました。

こうやって精密ドライバーを使うとドライバーそのものを壊す可能性があるので、使わなくなったものを使用しました。

最初のうちは叩けば叩いただけピンが抜けてきましたが途中で引っ掛か流ような感じがします。

うわー、曲がってしもた!

ピンがなかなか抜けないのは巻いてある金属の板が叩いているうちに変形したのが原因でした。

叩けば簡単に抜けると思ってましたが、思った以上に力技が必要になってしまいました。

最後の一押しがどうにも抜けないのでハンマーを使ってガンガン叩く。

もうぶっ壊す勢いでバンバン叩いていきます。

ぶっ壊れました(泣)

刃と柄をつなぐ重要な部分だというのに!!!

正直後悔しましたね。こんな作業やらなければよかったと。

余計な考えを持ったばかりにぶっ壊してしまった・・・。

仕方ない・・・直しましょう!

使うのは2液性のエポキシ。これでしっかり接着ができるとともに強度もそれなりに確保してくれることでしょう。

刃を開閉させる部分であるし、ナイフで切る作業をした時に力のかかる部分でもあるのでしっかり直しておきます。

しっかりとエポキシを塗り込み、このまま乾燥させます。

これが固まるにはそこそこ時間がかかるので刃の方の加工を進めていきます。

えの内側を削りたいところですが刃の方も微妙な凹凸があるのでやすりがけをして均しました。

正直こちらは削る必要は無いと思います。

柄を固めていたエポキシも乾燥したので削り作業に入ります。

刃が収まっている隙間は細いので薄めのやすりが必要です。やすりがなければオピネルの刃で内側を削ってもよいです。

ここでの注意点は削りすぎると刃がガタガタになります。

開閉もスムーズというか、不意に刃が飛び出ることもあるので削りすぎに注意しましょう。(というか、本来であればこんな作業しない方がいいです(笑))

叩いて歪んでいた内側の金属板は何度か叩いて形を修正しました。

組み立てよう!

柄に金属板と刃を収めてピンを通します。最後にロックのためのリングを取り付ければ完成です。

外した順序と逆の手順で簡単に組み上がります。

まとめ

今回はオピネルナイフが濡れたことを想定しての「膨張対策」を行いました。

柄が水分を含んでしまい刃を出せないのはなかなかのストレスなんですよね。

刃は掴む部分があまり無いのにギッチギチになっていると本当につらい。

でも柄をトントンすれば刃先が出てくるので、正直なところ今回僕がやった作業はやる必要のないものです(爆)

柄に水分を含んでいない時は傾けただけで刃先が飛び出してくるので大変危険です。

だからここまで書いといてなんですが、こうした作業はやらないでおきましょう。