図工少年だったあのころ。友達から「すごい!」って言われるのが喜びだった。

今日仕事をしながら小学生時代の頃について考えていました。

そういえば図工大好き少年だったなぁ・・・と。

 

国語や算数といった教科は苦手でもなければ得意なわけでもなく、太っていたので体育は苦手科目でした。しかし図工だけは自分の自由に作品作りができるし、「正解」が無いのでのびのび楽しく取り組んでいました♪

絵を描いたりするよりも切ったり貼ったりして何かを「作る」というのが得意な分野でした。

他の人が絶対にやらないものを作る

小学生の図工でよくあるのが何かのキットを使っての作品作りです。小学校3〜4年生のころに「自分の船を作ろう」といった感じの船作成キットを使って授業が進められました。ざっくりとした船の形の木のブロック、釘が数本、紐などがセットになっています。

 

他にもいろいろと付属品があったとは思いますが覚えているのはこのあたりです。確か3〜4時間くらいかけて作品を作るのですがこういうキットの場合は普通に作ったのではアイデアが被るんです。みんなね、カラフルな船を作ったりするんですよ。女の子なら動物描いて可愛くしたり、男の子なら海賊船みたいなの作ったりね。

さぁここで何を作るか考えるわけですよ。うまくできなくてもいいから、とりあえず人と被らない物を作ろうと。クオリティは手間と時間をかける丁寧な人には敵わない・・・。僕はそこまで器用でもなければ、根気づよいわけでも無いのです。

そして出来たのが・・・

 

 

「沈没船」

 

 

 

船体は朽ち果てたようにボロボロにし、釘を刺しては抜いたりして傷をつけます。釘は折り曲げて抜けかかっているものがあり、船体に結ばれたロープは切れて海に漂っているイメージです。船体は腐食し海の藻屑で汚れていて、船底にも釘を刺して海底で傾く船の姿をイメージしました。

 

海賊船はクラスに何名かいましたが沈没船は僕だけでした。(・∀・)やったね!

 

本の物語を絵で抜き出す

小学校5〜6年生の時には物語りを読んで、その一コマを書き出すというテーマで絵を描くことになりました。皆、自分が興味のある本を図書室で借りてきて好きなシーンを絵で表現するわけですね。

僕はまず「どんな絵にしたいか」から考えました。できるだけ簡単な絵を描こうと思いまして(笑)

 

僕は絵を描くのは嫌いじゃないのですが、色をのせるのが苦手なんです・・・。絵の具とかさ、焦って塗っていくとどんどん滲んで・・・汚くなるじゃない?あれが嫌なの。

なので僕のテーマは「汚くてもさまになる絵」ということで、黒一色で描ける物語を選ぶことにしました。

 

そこで選んだのが「古事記」よりスサノオノミコトとヤマタノオロチの格闘シーン。

黒一色でヤマタノオロチと人物を描き、飛び散る血しぶきのごとく高いところからしずくをポタポタ垂らして表現しました。使ったのは黒だけ。白い画用紙と黒のコントラストが映えますな☆

 

そして画用紙が黒で汚れるほどに躍動感が増すわけですよ!(自己満足)

もちろん黒一色で描いてるの僕だけでした。(・∀・)やったね!

 

 

この上記2点の作品については「ただ面倒だから」という理由で簡単な道を選んだわけではありません。「まず人と被らないこと」を条件に、それでいて「できるだけ簡単であること」を選びました。ちなみに、簡単ではあるけど、僕なりにこだわって作ってたりするんですけどね。船の傾きだとか色とか、ボロさ加減とか。

 

黒一色の絵にしても、いかに丁寧に描かないことがその絵を引き立てるかを考えてのテーマ選びとか。クオリティそのものよりも、「自分だけ」という満足感がありましたね♪

 

完全なオリジナリティを出すのは難しいのかもしれないけど、できるだけ人と被らないところを意識して、ちょっと別な視点をもって取り組むとオリジナリティというのは案外簡単に出せるんじゃないかと思います。久々にこういった図工もやってみたくなりますね♪