映画「えんとつ町のプペル」はファンタジーでありながらネガティブな部分がリアル・・・だからこそ心に刺さるものがある。

一見ファンタジーだけど語られる内容はネガティブなリアル

できるだけ ネタバレ無しで感想書いてくよ!

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2020年のクリスマスに公開された映画「えんとつ町のプペル」を年の初めに娘と二人で見に行ってきました。

 

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www.miapom.net4年ほど前に「えんとつ町のプペル展」を見に行って絵本を購入したのも良い思い出。それの映画化ということで公開前からかなり気になっていました。

 

絵本で見てもあの世界観は独特で、煙突だらけで町中がモクモクしていて不衛生な感じがしつつも薄暗い中に灯りが煌々と輝いている街並みは不思議な雰囲気を醸し出していてとても好きです。

 

それが映画化されて映像で見れるっていうだけでも・・・

 

ドキドキするじゃないか!

 

 

 

 絵本も持っているのでストーリーは知っています。

映画という尺なので様々な要素がプラスされており、絵本には出てこないキャラクターもいます。個性的なキャラクターが数多く出てきますがその中でも僕はスコップが好きです♪

 

大まかなストーリは知っている・・・

そう分かっていても・・・感動しました。

 

 

まずはその映像!あの怪しげな煙モックモクのえんとつ町の映像が美しい。

そしてそのストーリー展開も!

 

でもその感動があるのは、感情が揺れ動く「壁」が立ちはだかるから。

その壁がこの映画にはいくつも登場してきます。

 

人とは違う「ゴミ人間」を受け入れない人たち。

「ホシなんて存在しない」ということが当たり前になっている世界。

「夢を持つことなんて馬鹿げている」と思う人たち。

真実を隠そうとする権力。

裏切り・・・。

 

こうしたネガティブ要素がこのファンタジーの中には当たり前に存在しています。それはもう僕たちの生きる世界そのものに重なるからこそ、プペルやルビッチの行動がとても身近な、そしてリアルなものに感じられるため感動を覚えるのではないでしょうか。

 

正直なところ「このネガティブな描写は辛いな」と感じることがちょいちょいありました。そう思うのは映画の中の話と実世界が「ほぼ同じ」に思えるから感じる辛さです。

 

それはやっぱり原作者であるキングコングの西野亮廣さんが体験してきた世界そのものだからでしょう。

 

そのため映画で語られるセリフもよりリアリティを持って僕らの胸にグサッと刺さってきます。

 

子供が見てももちろん楽しめますが、大人こそ忘れてた何か・・・信じてた何かを思い出すキッカケになるような作品ですのでぜひ映画館に足を運んでもらいたいですね。

 

僕ももう一度改めて見直したい作品のひとつです。