酷評されているのは知ってたけどドラクエ好きだから足を運んだ映画に裏切られた気持ち。
1週間ほど前に見に行ってきた映画のドラゴンクエスト ユアストーリー。
公開前からものすごく楽しみにしていたし、声の担当も名のある役者さん揃いで高まる期待と裏腹にネット上では酷評されているのがとても気になりました。
ただどうしても見に行きたい映画だったし、酷評の内容を知ってネタバレするのはカンベンだったので「最終的にどんでん返し(悪い意味で)」があるのだと覚悟を決めて見に行きました。
僕の映画を見た感想は「クソ映画だな」です。
以下、ネタバレを含む内容になっていますので映画をまだ見ていない人やネタバレ厳禁な人は「戻る」ボタンを押してこの記事から離れてくださいね!
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最後の10分(魔の10分)まではなかなか良い作品だった。
ドラゴンクエストⅤはまさに僕にドンピシャ世代のゲームです。
小学校5、6年生の頃に発売されとても心を動かされました。
幼少期の冒険、父との悲しい別れ、モンスター使いとして成長、結婚相手の選択、石化されて流れていく時間とともに勇者との出会い。
初めて全クリアをしたゲームでもありますし、ストーリーとして素晴らしい作品であるドラクエⅤが映画化されるなんて最高に心踊るではないですか!
ただこれほど壮大なストーリーであるので2時間という枠の中ではかなりカットされてしまうことは仕方ないと思いました。
気になったポイントとしては
- 幼少期が一瞬で過ぎ去る
- そのためパパス(父親)との別れが映画前半でサクッと終了
- 物語の途中で「今回の設定では・・・」みたいな意味不明なセリフ(最後への伏線)
- ビアンカは主人公より3歳年上のお姉さんだけどそういう雰囲気は一切ナシ。
- 結婚相手にデボラも出して欲しかった。まぁスーパーファミコン版と考えれば仕方なし。
- ゲームでは息子と娘が生まれるが映画では息子だけ。
- ゲマの手下であるジャミ・ゴンズは最終的に主人公に1撃で殺される。
そしてこの映画の一番のクソポイント
- 魔の10分・・・あー間に合わない!魔界の扉が開いてしまう!っていうところで出てくる意味不明な敵(バグ)によって「これはゲームですよ」「大人になれ」というセリフ。これはゲームなんですよ?という問いかけ。まじで興ざめ。
短い時間でストーリーの全てやキャラクター全てを出すのは無理なのは承知です。
それなりに端折られるだろうし、多少なり物語の進行の進み方が変わるのは映画などではありがちです。
でも僕は「ドラゴンクエストⅤ」の映画を見たかった。
しかしドラゴンクエスト ユアストーリーは「これはゲームですよ?現実見なさいよ。」とわかりきっていることをあえて視聴者に対してぶつけてくるんですよ。
結局これは「主人公がドラゴンクエストのVRをやっている設定」の映画ってことを最後の10分でぶちかまして見ている人を興ざめさせる本当にひどい映画でした。
なんて言うのかな、悲しいとか呆れるとかそういった感情も出てくるし、正直「言葉にならない」ほどの落胆をしたよね。
ドラクエが好きでⅤを何度もやっている人からすればより怒りの感情が湧いてくるし、ドラクエは知らないけどちょっと気になって見た人からすれば話の展開が掴めず意味の分からない映画だったと思う。
これは「ドラゴンクエスト ユアストーリー」であって「ドラクエⅤの映画ではない」という意見もあるだろうが、それぞれのストーリーなんてドラクエをゲームでやっている時にすでに体験しているわけですよ。
ジャミとゴンズを倒したにも関わらず息子を人質にとられやられるがままのパパスを見て悔しい思いをしているし、子供の目の前でパパスがゲマに焼かれるシーンは子供ながらにとても衝撃的な内容だった。
結婚相手を選ぶ際に幼馴染のビアンカを選ぶかお金持ちのご令嬢のフローラを選ぶのかに悩み「なぜここに来る前にセーブしなかったのか」を後悔した人たちもたくさんいるだろう。
最初はビアンカを選んだけど2回目プレイの際はフローラを選んだ。
でもそしたらビアンカは誰とも結婚せずに山にこもっているという事実を知ったら「3回目はまたビアンカだな」と思うでしょ。
その後いろんなゲーム機に移植されてデボラという結婚相手が出てきたの。
僕はデボラと結婚したいがためにニンテンドーDS版のソフト購入しちゃったもんね。
話がちょっとそれましたが、この映画の魔の10分以前はとても良い映画でしたよ。
最期の10分さえ違っていれば最高のドラクエ映画だと思った
ドラゴンクエストⅤの世界を美しいCGで再現してくれたのはとてもよかった。
戦闘シーンなど主人公の立ち回りや仲間との掛け合いや魔法など美しい映像でとても引き込まれました。
特にドラクエⅤのキーとなる「結婚相手を選ぶ」というイベントではビアンカとフローラが出てきますが、この二人が最高に可愛い!
フローラはもともと「美人で可愛い」設定だったりしますが、3つ年上のちょっと強気なお姉さんである幼馴染のビアンカはこの映画でもっともっとファンを増やしたことでしょう。
ただ「幼馴染だから」という理由でビアンカと結婚した僕ですが、この映画を見たあとは「絶対にビアンカと結婚したい!デボラよりビアンカだ!」と嘘偽りなく言える自信ががあります。
それほどにユアストーリーに描かれているビアンカは僕が幼少期にドラクエをやっていた頃に想像もできなかったくらいに可愛く美しい女性でした。
・・・・が、最後には「所詮ゲームだぞ」って言われちゃうんですけどね・・・。
まとめ
この映画の見た後味は本当にクソです。
ドラゴンクエスト ユアストーリーって題名だとしても、黙れクソ野郎!と思うくらいです。
最後の10分が最高にクソなのは変わりませんが、そこまではドラクエ映画として最高に美しくドラクエⅤの世界観を感じられる心動かされる映画です。ビアンカを選ぶのかフローラを選ぶのか、主人公と一緒になってドキドキ迷うほどです。
最後の10分が何もかも台無しにします、落胆させます、マジか・・・最悪なストーリーだなって思わせます、金返せって思います、映画見るよりドラクエⅤやったほうががいいって思います・・・・。
でもね、とりあえずビアンカとフローラに会いに映画館に行ってほしい。
ドラクエⅤをやって結婚相手を迷った人ならば、是非とも映画館でビアンカとフローラの映像を見てほしい。マジで可愛いから!
あとは最後に備えて心を落ち着かせておくこと!
ゲマのセリフで
「そこで見ていてください。世界が暗黒に沈む様をなぁ!」というのは主人公ではなく映画を見ている僕らへの監督からの言葉です(爆)
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2019/8/21 追記
ブログ書いてからもう一度落ち着いて映画の考察した感想です。