このナイフはもともとモーラナイフのクラシック2というモデル。取っ手(柄)の部分が気に入らなくてカリンの木を削ってプチ改造しました。
何で持ち手がこんな変な形状になっているかというと、もともとは7寸の袋ナガサの柄の中に納めるためにこんな形状にしてあったんですね!
柄のおしり部分がちょっと大きくなっていることでこのように引っかかり、取り出しやすくしてあります。ナタと小型ナイフの組み合わせなら薪を割りつつ細かい作業もできて一石二鳥!なんて思ったのですが、無理やり感もあって使い勝手も良い訳ではありません・・・。
このナイフも最近はもっぱらキッチンでの使用がメインになっているし、フクロナガサにわざわざ入れることもないのでちょっと柄を削ってみようと思いまして・・・
これといったデザインもなく、とりあえずズングリモッコリ(誤字ではない)な形状を変えようとだけ決めてひたすら削ります。
かなり削り込んでお尻の方をシュッとした形状に。グラインダー使い荒い部分を修正していきます。ある程度はナイフで削っていったのですが、木の性質なのか所々割れてしまう部分もあり修復できないところも・・・まぁ実用に問題はないのであまり気にせず作業を進めます。
もともと2枚のカリンの板を貼り合わせた柄なので左右で色味がかなり違います。茶が濃い部分と白っぽい木。表面の割れも目立つのでバーナーで表面を焦がして目立たないようにする作戦!
焼いて磨いてこんな感じ。ちょっとビンテージ感出てきて良い感じだ!ただ削りすぎた部分もあって、木が薄くなったことでバーナーの炎で割れ(反った?)が発生・・・。
あー、なんかもう・・・作り直しかな?
だけど今更やり直す元気もなければ材料もない。割れは目立つけど使用にも問題なさげな感じもする。ただここに水が染み込んだら内部からサビてしまいそうで精神衛生上よくない。
じゃあ何か詰め込めばいいんじゃないかってことで瞬間接着剤をぶち込むことにしました。
隙間に沿ってマスキングテープを貼り、ゼリー状瞬間接着剤を詰め込む。流し込んだらテープを剥がす。・・・まだもうちょっと入りそう。
もう一度テープ貼り直してさらに瞬間接着剤流し込む。
微妙に盛り上がるくらいにはなったかな?
他にも木工パテとかボンドとかレジンとか何でも良さげだけど、とりあえず手元にあったのがゼリー状接着剤だったので今回はこれで補修。
はみ出た部分は固まってから削りとり、最後に亜麻仁油でオイルフィニッシュ。
木に塗るオイルはオリーブオイルではなくエゴマ油や亜麻仁油などの乾性油がいいよ!
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そして完成!
Before
after
お尻部分がシュッとシャープに!他の部分は変わらないように見えるけど、実際には全体的には薄くなってるので持ちやすくなりました。
バーナーで焼き目を入れたのでビンテージナイフのような質感に。(自己満)
隙間が空いてしまったつなぎ目も接着剤で埋めたので段差がなくなりました。言わなきゃバレないレベル!(バレてるけど)
以前の形状はフクロナガサありきの形状だったけど、今回ほっそりと仕上げたのでより使い勝手の良い、取り回ししやすいナイフとなりました。
一応今まではフクロナガサ自体がシース(鞘)だったんだけど、次はこれ専用のシースを作ってやらないとね。
ちなみにこれを嫁ちゃんに見せたら「何だか子持ちシシャモみたい」って言われました。
ということで、「カリン刀(かりんとう)」改め、「シシャモナイフ」の完成です。
ナイフを壊してブレード(刃)だけ抜き取って作り変えたけど、買おうと思えばモーラのブレード単体も販売してるし、こんなの作るよりもモーラのシース付きナイフ買ったほうが安くて確実でおすすめです☆