自分が使って心地良い道具にするために手を加える
今から約22年ほど前・・・僕が中学生の時かな。お年玉で最初に買った高級リールがシルスターのピナクルビジョンVST10でした。
シャンパンゴールドに輝くそれは8個のボールベアリング(うち一個はローラーベアリングだったかも)に丸型のアルミ合金ベイトリール。
日曜夜にやっていた「千夜釣行」という番組でプロのバスアングラーが使ってたのもこのリールだったので憧れもありました。
だがしかし・・・遠心力ブレーキの調整などがイマイチわからず、飛距離が全く出ないか回りすぎて瞬殺でバックラッシュという状況。全く使いこなせずに時がすぎました。
リール分解や改造を始めたのもこの機種が最初かも
どうにも使いこなせないので「壊れてもいいや」という気持ち半分でいろいろなことをしました。
まずは分解。ベイトリールの構造はどんな風になっているのだろうと回せるネジは一通り回して分解していくという遊び。その当時の傷跡がハンドルについている無数の傷です。
ペンチか何かでくわえながら力技でいろいろやってました(笑)
そしてボールベアリングのカバー外し。これは雑誌か何かに載っていたネタなのですが、ボールベアリングのカバーを外すことで抵抗を軽減させるという手法です。
カバーを外すと中にゴミが入りやすくなるため著しく寿命を縮めるとか異物混入で動きが悪くなるといったデメリットがあります。これも面白半分で3〜4つほどカバー外しをやりました。そして余計に扱いにくくなるリール。
どうにもこうにも使えないリールの完成です。
そしてシマノ カルカッタのように無数の穴を開けてみようとボディ部分にケガキもせずに穴を開けたらズレまくりでダサくなる始末。
その後フライス盤で削って四角く穴を開けて修正して見ました(カッコいいじゃろ?)
さらに今回はスポンジヤスリ(多分1500番くらい)でシコシコ磨いてうっすら鏡面仕上げにしてみました。やばい!だいぶカッコいいぞ!!
使えないリールだとわかっているのに、どうせ使えないからと手を加えるたびに愛着が湧いていく不思議。
しかし今まで色んなラインを使ってきて、さらに細くすれば使い勝手良くなるか?と思いながら毎回裏切られる感じです。だったら細くじゃなく一気に20ポンドくらいの太いライン巻いてナマズ釣りに使ってみてはどうだろうと思い立ちました。
ロッドも約20年ほど前に自作したソリッドグラスのロッドです。グリップ部分はここ最近今のような形状で落ち着きました。
ルアーは友人から誕生日プレゼントでいただいたスミスのナマジー。
投げた感じは悪くない。遠心力ブレーキは4つのうち1個オンにするくらいがちょうどいい。0にしたらバックラッシュした。
メカニカルブレーキはユルユルでほぼ効いてないくらい。
主に川の対岸(6〜7m)くらいを狙うのでこのセッティングがちょうど良い感じ。
流れ込みポイントでガボッという音とともにルアーが水中に引き込まれた!
水面から1mくらい高いいちで釣りしてるけど、20ポンドナイロンラインとソリッドグラスなので多少の魚は抜き上げられるはず。
でも今回はちょっとためらった。だって50cm超えのコイなんだもん(笑)
55cmのコイにてルアーとリールの入魂完了しました!
多分今までこのリールで魚釣ってないんじゃないかな・・・釣ったとしてもバスくらいかな。コイは初めて。これってハツコイ・・・・(°Д°)ドキドキ
そして念願の鯰ちゃんもゲットすることができましたよ♪
鯰は54cmくらいかな。同じくスミスのナマジーでゲット!
今回ピナクルビジョンのリールを使って感じたのはドラグがちょっと弱いかなということ。結構強めに締め込んでいるつもりだったけど鯉の時はドラグズルズルと持って行かれた。
もっと思いっきり締め込んじゃってもよかったかな。
ローギアなので巻き取りの力はそれなりに強いように感じたね。古いリールだけど現役で使えるレベル。むしろ今まで使ってなかったのでこれからバンバン使ってやりたい。
見た目はちょっと現代風?になったし、中のボールベアリングは時間があればシールドタイプの物に交換してみようかな。
性能的にも見た目的にも現代のものより劣っている感はあるけれど、これまでダメダメだったからこそ手を加えてきた分愛着も感じるリールとなりました♪