今日から暦の上ではもう冬らしいですね。 今朝も小雨振る中、寒い寒いと呟きながら仕事に向かいました。 こんな寒い日は焚き火で身も心も暖まりたい!! そう思いますよね(´∀`) 以前雨の中焚き火をやろうとしてなかなか火がつかず困った思いをしたことがありました。
夏の栃木の低山のことです。
登っている最中からポツポツと降り出したのですが、前日も天気が悪かったため周りの木は濡れていました。
できるだけ乾いた枯れ木を拾ったり、大きい枝の芯の乾いている部分を使ったりして友人とあれこれ奮闘し、「この木はきっと火がつかない木なんだよ!!」なんていいながらひたすらナイフで細かくしていました。
結局最後は持ってきてたアルコールバーナーで木を炙り、乾かして着火するにいたりました。
火をつける道具があっても、ちゃんと育てることができなければ暖をとることもできません。
万が一、寒い時に身体を温める必要があった場合などにライターがあるのに火をつけられないようでは命の危険すらあります。
知識はいくら詰め込んでもウルトラライト!!
ということで、火を育てるテクニックを書いていきたいと思います。
スノーピークの焚火台や、ネイチャーストーブ、ソロストーブ、バーゴヘキサゴンウッドストーブ、などのウッドガスストーブを使う人も覚えておくとそのうち役に立つかもしれません☆
まずは火をつける道具です。
マッチやライターなど、家庭にあるやつで十分ですね。
マッチであれば古過ぎるものや、中に数本しか入っていないのは不安ですので新しいものを持っていきましょう。
ライターはフリント式とイグナイター式があります。
フリント式はこすって火花が飛ぶタイプで、単純な構造で壊れにくく安心です。
ただ雨で濡れたりした場合など、石だけが削れて火が飛ばなくなるので注意しましょう。
カチッと押せば電気火花が飛ぶのがイグナイター式です。
これの場合、濡れたりすると感電の可能性もあるので注意しましょう。
写真右にあるのはポケトーチというもので、フリント式のガスライターを小さなガスバーナーに変えてくれるものです。
濡れて火がつきにくいものでも強力な火で対応できるため、ひとつ持ってると便利かもしれません。
また、これ以外にもマグネシウム棒を金属片でこすって火花を出す「ファイヤースターター」というものもあり、これは濡れた場合でも使うことができるので一つ持つことをオススメします。
火を起こす道具は濡れたり無くしたりする可能性もあるので2個以上あると安心です。
さて、今回の実験のためにあえて濡れた木材を使用して火起こししたいと思います。
といっても、芯まで濡れていては燃えないと思うので、表面にしみ込む程度に濡らしてみました。
大きな木材はそのままでは火がつきにくいので細かくします。
燃えやすいように、薄く細かくしたもの。
鉛筆程度の太さのもの
さっきのものより少し太いもの
表面が濡れていたりする場合は、中の乾いた面を出すとともに面積を増やすためにこのようにナイフで切り込みをいれると良いでしょう。
これらを順に下から積み上げていきます。
大きい薪
↑
中くらいの薪
↑
小さい薪
↑
細かい木屑
普通に焚き火を始めるならこれで大丈夫ですが、雨で濡れている場合などはちょっとした工夫が必要になります。
それは、「できるだけスキマ無く薪をつめること」です。
スキマを無くしたら空気が入らず燃えないんじゃないの?
と言われるかもしれませんが、それよりも「熱を逃がさず、薪を乾かし、燃焼ガスを発生させること」が大切です。
エスビット(Esbit)などの固形燃料やアルコール系着火材などがあればそれを使うのもいいと思います。
今回は家にあるもの、身の回りにあるものを使ってテストしてみました。
どこの家庭にもあるであろう「新聞紙」です。
残念ながら湿気のせいで火をつけても消えやすいです。
雨の日は晴れの日と違ってこういうことがあるので注意が必要です。
でも細かくすれば火はつくだろうと思います。
次に「ティッシュ」でっしゅ。
これは繊維が細かいからか燃えやすいですね。ただ一気に燃えて灰になるので素早い行動が必要です。
すぐに無くなってしまうし、トイレでも必要になるのでできればあまり使いたくないですね。
次は「段ボール」さんです。
手に入れやすい材料ですが、持っていくにはかさばるし、やっぱり湿気のせいか火のつきが悪いです。
次は現代の「マタギ」も使ってると言われているガムテープです。
実験のため紙製のクラフトテープと、布製のガムテープを使ってみました。
紙製のクラフトテープです。
テープの接着部分があるためか、一定の火の大きさで燃えます。
でも、しばらくすると消えかかってきたので着火材としてはあまり向かないかもしれません。
次は布製のガムテープです。
表面がビニール樹脂っぽいのでこの状態で燃え続けます。
黒い煤が出ますが、薪に火をつけるには適していますね。
火をつける意外にも、テントなどの道具の補修、怪我をした時の固定にと色々使えるのであると便利な道具だと思います。
もう一つ、マタギオススメの着火材がこれ
短冊状に切ったゴムチューブです。
これも煤を出しながらですが、一定の炎の大きさでずっと燃え続けます。
これらを火種として使えば、濡れた薪をも乾かし着火させることが可能ですね!
今回はガムテープを使って、濡れた木材を燃やすテストをやってみました。
軽くテストですので、薪をスキマ無く詰めてません。ごめんなさい。
小さく見える炎はガムテープが燃えています。薪が濡れているので最初はなかなか火がつきませんが、ガムテープも負けじと小さな火で炙り続けています。
しばらくすると黒煙にまじって白煙が出てきました。
頑張れガムテープさん!!
濡れた薪を乾かし、ちゃんと燃やすことができました。
ここで使ったガムテープは10cmほどですが、使う薪の量によって変えるといいかもしれません。
晴れた日と雨の日では火のつきやすさが全然違いますので、フィールドに出る前に一度試してみることをオススメします☆
ライターもひとつだけでなく、数種類をいくつか持っていった方が安心です。
それでは、よい焚き火ライフを♪(´ε`)ノ