手帳やノート好きなら気になるであろう「山下麻衣+小林直人:ノートとノートの中」を見てきたよ☆

家と会社の間には美術館があるのですが、いつも通る度に気になっていた展覧会があり今日やっと見に行くことができました☆

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山下麻衣+小林直人:ノートとノートの中

2015.9.19(土)~11.23(月・祝)

いつも車を運転しながらこのわきを通るのですが、ノートの写真?絵?がずっと気になっていました。そう手帳やノートが好きな人ならわかるかもしれませんが、ココには何が書かれているのだろうとすっごく興味が沸くのですよ☆

 

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やっているのはこちら「小山市立車屋美術館」です。

 

二人のアーティストのアイデアノート

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チケットを購入してこの案内を貰った時にこれが絵だということに気がつきました。山下麻衣さん、小林直人さんという二人のアーティスのことは全く知らなかったので前日にどんな作品を作ってるのか調べてから行きました。

http://www.yamashita-kobayashi.com/works/

telepathy(テレパシー)

この作品では交互に1000回イメージした絵を読み取って描くということをしています。実際にその中で通じた10個の絵が展覧されていました。

A Spoon Made From The Land(大地から作った一本のスプーン)

砂浜で磁石を使って砂鉄を集め、その集めた砂鉄を溶かして一本のスプーンを作っています。

Candy(キャンディー)

直径18cmのアメを作って、6ヵ月間舐め続けることで市販されているサイズのアメを作るという作品。

これらの作品はとってもシュールですよね。すごく手間と時間を費やす作品です。

本展の中心を占める新作は、山下+小林がこれまでの作家活動を通じ、自身の作品のアイデアとその思索について記録したノートの表紙を描いた<<Artist's notebook>>(2014-15年)のシリーズだ。 パンフレットより引用

36点のキャンバスに描かれたノートは「山下麻衣+小林直人」としてとしてアーティスト活動を開始する以前よりアイデアを記し続けたもので、このノートの中には作品として形になったものもあればこれから制作されるもの、実現されることなく眠り続けるものも含まれています。

しかしここに展示されているのはノートの表紙の絵であり、僕らはその中身を見ることができません。ノートはすごくリアルに描かれ、薄汚れた表紙、めくれあがったページ、たくさんのフセン、表紙の落書き、ここからこれらの作品がうまれてきたであろうことを想像することしかできません。

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これらのノートの絵から想像することがこの二人の新たな作品に繋がっていくのだろうと考えること自体がこれの面白い部分だと思いました。

 

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一通り作品を見たあとで、こちらのパンフレットを購入してきました。小山市車屋美術館に展示されている作品がまとめられたパンフレットです。パンフレット自体もノートのようになっているのがいいですね♪

描かれているノートはキャンパスノートだとか、たぶん無印良品のノートであろうものが描かれていて、親近感を覚えます(笑)アーティストの人でも身近なものを使っているんだなぁとか、フセンに書かれている文字が気になるなぁとか、表紙の落書きが可愛いなとか。

そしてこれらのノートにはどんなことが描かれているのだろう。ちょっとめくれたページに書かれた文字は何なのか、どんなことを記録して、どんな発想をして作品づくりをしているのだろうと想像が膨らみます。

 

学生のころならたぶん、いや100%このようなものに興味は持たなかったと思います。何か歴史的な資料を見たとしても刀や甲冑、武器などに興味は持っても掛け軸や巻物などというのはことごとくスルーしていました。

だけど今は作品そのものよりも文字として残されたものに凄く興味をもってきました。

あ、今回のコレの場合は中身というかノートの表紙の絵なんですけどね!でもそれが余計に興味深い☆

今回初めて嫁ちゃんと美術館に行きましたが、嫁ちゃんも美術館は好きなようなので時間見つけてまた一緒にまわりたいと思いました。なかなか面白い展覧会でした♪