アネスト岩田のコンプレッサー分解。「衝撃のピストン焼き付き」

人気ブログランキングへ こんばんはヤマナカ(@miapom)です。 去年の夏ごろに突如キュキュキュキュ・・・と音を立てて不動になったコンプレッサーの分解をしてみました。 壊れた原因を考えると、 スポット溶接機へのエアー供給においてところどころでエア漏れがあったため常時動きっ放しに近かった。 真夏であるに関わらず、騒音対策のために木のBOXを作りその中で稼働させていた。(扇風機でBOX内に風は送ってた) オイル交換もあまりせず、稼働させっ放しだった。 ようは壊れるべくして壊れてしまったコンプレッサーですね。 父は「壊れるとすればモーター側だ」と言い張るのですが、「あの音からすればピストンの焼き付きだ」と言い張る息子(僕)との真相を確かめるべく、約1年越しの整備となりました。 Evernote Camera Roll 20140713 232143.jpg ANEST IWATA レシプロコンプレッサー L15P-10 ベルト部分の安全枠を取り外し、モーター側とピストン側のプーリーを動かしてみるモーター側はわずかに動く。 でもピストン側はがっちり固定。ってことでやっぱり僕がにらんだ通りのピストン側の問題だということがわかりました。 シリンダーヘッドは4本のボルトでとまっているのでサクサクと開けていきます。 Evernote Camera Roll 20140713 232146.jpg ピストンが見えました。手でプーリーを回すことができないので、上から金属の丸棒をピストンに当てハンマーでトントン叩いていきます。ちょっとずつ下がって行くピストン、途中からはプーリーも動き出したので勢いをつけてピストンを抜く作業に取りかかります。 Evernote Camera Roll 20140713 232145.jpg 指でさしている部分がピストンです。明らかに傷が入ってますね・・・。 ここまで抜くのも一苦労。丸棒を叩くハンマーの音もトントンなんて可愛いものじゃなく、「ガキーン!!ガキーン!!」と近所に響き渡る騒音です。 正直なところ、ピストンもシリンダーも新品交換しなきゃどうにもならなそうなので捨てるために取り外すつもりでガンガン叩きまくりました。 Evernote Camera Roll 20140713 232144.jpg なかなか抜けないピストン。完全焼き付いてしまい、シリンダー壁面は大きな傷があります。 最初に持ち手が木のドライバーを逆向きにしてハンマーで叩いてたのでその破片が中に入っちゃってますねw ちなみに中に見えるオイルはちょっとでも動きを良くしようとしてCRCを吹きました。 Evernote Camera Roll 20140713 232142.jpg そしてやっと抜けたシリンダーの中身は写真で見ても分かるくらいに傷だらけです。 ボーリングをして内壁を削ってもらうかシリンダーそのものを新しくしないといけませんね。 そう・・・この時点まではピストンとシリンダーを新品にしなきゃダメだと僕は思っていたんですよ。 でも父は「出っ張っているところ削れば大丈夫だべ」といいながらヤスリでピストンを削っていきます。 僕は「これじゃあシリンダーの傷の部分から圧が抜けてしまうし、ピストンリングが引っかかってまた同じように焼き付く可能性がる」って言っているのに聞こうとしない(;´Д`) 「まぁやるだけやってから結局ダメなら新品パーツを用意すればいいのだし・・・」と思いながらシリンダーをサンドペーパーで磨きました。分解以前はコンプレッサーごと捨てるつもりだったので、これで多少なり動くようになれば得したってもんですね。 ピストンとシリンダーをしばらく削っては入れてを繰り返し、シリンダー内でちゃんと動くように磨きました。 Evernote Camera Roll 20140713 232141.jpg そして修正後のピストンがこれ。でも大きな傷があるのが分かりますね。 上の2本のピストンリング(コンプレッションリング)はピストンに固着してしまってる。(ピストン外した時から) 3番目のオイルリングだけはちゃんと機能しそうなんだけど、どうだろう。 ・・・いやね、本当はピストンもピストンリングもシリンダーも新品にするのが間違いないのは分かっているんです。 でも予備のコンプレッサーとしてだけでも、それなりに仕事をしてくれる程度に「動くように」なればそれでOKなんですね。 Evernote Camera Roll 20140713 232140.jpg ピストンとシリンダーをコンプレッサーに取り付けていきます。 写真はピストン上死点位置。思ったよりスコスコとスムーズに動くピストンに少なからず期待を抱いてしまいます。 Evernote Camera Roll 20140713 232139.jpg ピストン下死点位置。 とりあえず今日の作業はここまで。今度はこの状態で電源を入れてみて、ピストンの状況を見て行きます。 常時使うわけではなくサブ機として動いてくれたらいいなぁ。 機械のメンテナンスって大切ですね。壊れてからじゃ被害が大きいですので、壊れる前にしっかりメンテナンスをしてあげましょう。 コメントなどお気軽にお書き下さい(・∀・) あとブログランキングに登録しています☆(・ω・)ノ GOOD!!と思ったらクリックお願いします。

小躍りして喜びます☆