威神火(タケカミ)の製作依頼を受けて作ったプロトタイプ3号機(まだ三つ目だからねw)
エバニューのチタンアルコールストーブに最適化されて設計された「カマド」ですね。
今は各状況でのテスト中なので詳しいことは載せられませんが、トランギアなどのアルコールストーブを使っている人には気になるモノになることでしょう。
あと、みんな持ってるエスビットポケットストーブ。
これもこのタケカミに取り入れることで・・・(これはまたそのうち)
自分もトランギアなどのアルコールストーブを使っているのでよくわかります。
アルコールストーブ単体では使用できないんですよね。エバニューチタンアルコールストーブなどでは直に置くこともできますがストーブ本来の性能を出せないんです。
そしてまた、アルコールストーブの弱点となるのが「風」です。室内であればほとんど気にする必要もありませんが、屋外(フィールド)において絶対にどうにもできないのが「風」です。だからみんなゴトクと風防を探します。
バーゴ チタニウムヘキサゴンウッドストーブ
これをアルコールバーナーのゴトク兼風防として使っている人は多いんじゃないか?
僕もこれは薄いし、軽いし、チタンだし好きなのですが、じゃあ本来の焚火台としての性能はどうか?となると、ヘキサゴンウッドストーブは容積の小ささと吸気不足による煙の発生がすごく気になるんですよね。いや、好きだからこそ気になるんですw
アルコールストーブの性能を発揮しつつ、焚火台としても高性能(煙が少ない)なものを作りたいなと思っていたんです。
ちなみに、アルコールストーブの性能を発揮させるあのセットがありますね!
トランギア ストームクッカー!!
↑これもね、すごく欲しいんです。でもすでにトランギア一個持ってるし。アルミだから薪を放り込んで焚き火するわけにもいかないです。ちなみに炭を使う場合、アルミの融点である700℃~800℃を超える場合があるので焚き火として使わないほうがいいです。
ちょうどそんな時に製作の依頼がありました。ステンレスを使用して、ストームクッカーのようにアルコールストーブの性能を発揮させるデザイン。スタッキングも可能で、焚火台としても使用でき、ロケットストーブのように効率よく燃焼させる設計。
おっと!小さなドラム缶じゃありませんよ☆これがその威神火(タケカミ)です♪
設計者は北海道出身なのでアイヌ語を取り入れたいということでこの名前になったそうです。
製作者としても使ってみたいので新たにプロトタイプ3号機を作成しました☆(1号機、2号機は設計者のもとへ)
まだまだ秘密もあるのでブラックボックス化です。(鉄の黒皮塗装してみました)
設計者の方ではアルコールストーブでの動画をあげています。
僕の方は塗装を完全に乾かす意味も込めて最初から焚火台としてのテストをやってみようと思います。
適当な木片と紙を詰め込みます。
マッチ一本でうまいこと着火してくれました。
みるみる火柱が上がるほどに。
ここまでですごいと思ったのが「煙が少ない」ということです。
容積の大きさと、空気取り入れ口の大きさのバランスが取れているんだなと実感しました。
足下につっこんだ木をみてみると、火が吸い込まれているのが分かります☆
ロケットストーブのような構造で、煙突内の上昇気流によってここから吸気されているんですね。
あとでゴトクも作らねば。
風が結構あったので火があばれてしまうのは仕方ないですね。
フィールドだからこそ風があるのだし、本当に使える道具を開発していくには現場でのテストが重要なんですね。
炎が全体的に回っていて、吸気もよくされている印象です。
吸気口が本体に対して小さいから不完全燃焼起こすんじゃないかと思ってましたが、さすが考えられて設計されているだけありますね☆
おき火状態です。調理をやるならこれになってからですかね。
網さえ乗せればそのまま焼き肉だってできちゃいますね。ステンレスなので溶けて穴があく心配も無し。
今回のテストはここまで。とりあえず火入れと焚き火燃焼試験でした。
煙が少なく、よく燃えるという印象です。現在エバニューのアルコールバーナー待ちなのでそれが届いたらまた違う実験を行いたいと思います。
また、それ以外のアルコールストーブを使った実験も今後進めていく予定です☆