トランギアTR-B25とエバニューEVY Tiアルコールストーブ 製品比較

20131009_1628451 これから威神火(タケカミ)の性能試験を行う上で「基準」となるストーブが届きました☆ エバニュー EBY245 Tiアルコールストーブ エバニューのチタンアルコールストーブです☆ あと、一緒に注文したのがバーゴ チタニウムペグ2本です。これはゴトクとして使用します。 スペック 20131009_1628436 20131010_1628476 エバニューの方が一回り小さく、重量はトランギアの約1/3ですね。 20131009_1628452 エバニューの方は内側にメモリがあり、アルコール量を計ることができます。 下の方の穴から見えるのがガラス繊維ですね。これでアルコールを吸い上げ小さい穴から気化させています。 20131009_1628453 本体裏側。ワーニンワーニン!! アルコール以外使っちゃダメよ☆ メイドインジャパン! 20131009_1628454 早速火をつけてみました。 チタンブルーに焼き上がる本体!キレイだなぁ。 トランギアと違って上下二段から炎が出ます。チタンの場合熱効率が良くないので二段目が本体を温め、アルコールの気化を促しているようです。 室内ですがドア付近で点火したので火が暴れます。 20131009_1628455 こちらはトランギア。炎が出るのは上の段だけです。まぁ真ん中からも出ていますが。 黄銅(真鍮)は熱効率が良いので上からの炎だけでも本体が暖まります。火をつけてから本燃焼に入るまでの時間はどちらも計っていませんが、感覚としては同じくらいです。(あまり気にしなくて良い程度) 20131009_1628425 エバニューの方は青く焼けています。燃焼温度が高過ぎるとこれが茶色っぽくなったり、白っぽくなります。 そのうち汚くなってしまうかも。 本体はプレスで加工されていて、とても軽いので華奢な感じもしてしまうけどチタンをプレスしているということで高強度。 ・・・だと思います。本当は自分で乗っかったりして強度試してみたい気もするけど壊れてしまったらこの先何もできないのでパス。落としても、間違って踏んでしまってもグチャグチャになって使えないということは無いでしょう♪ 20131009_1628456 写真撮る前に磨いておけばよかった!こちらはロングセラーのアルコールストーブのトランギア。 磨けば光るし、これだってかなり丈夫だし、シンプルな構造だから壊れることもまず無いという安心設計。 値段も比較的安いし、エバニューと違ってキャップがあるのでアルコールを中に入れたままにできるし、火力調整蓋も付属。 今後色々とテストをしていく上で「基本」となるものが欲しかったので、以下の道具を使用します。 クッカーは「プリムスLiTech」、水の量はカップ麺を作り同時にコーヒーを飲むために必要な「600cc」 使うアルコールバーナーは上の2点。エバニューチタンとトランギア。 20131009_1628458 今回はとりあえず室内で沸騰試験。五徳兼風防としてバーゴ チタニウムヘキサゴンウッドストーブを使用。 このヘキサゴンはアルコールストーブを使用している人は持っていることが多いと思うのでこれをベースに計測してみます。 20131009_1628424 まずはトランギアでテスト。やっぱりこうやって囲ってあげると炎も安定しますね。 本燃焼になってからクッカーを乗せます。水温計ろうと思ったんですが水温計がみつかりません。 これじゃあテストにならんだろうと思ったけど水道から直に注いでいるし、夜だし、きっと水温も安定してると思うのでこのまま進めます。 20131009_1628459 バーナーとクッカーの位置が近過ぎるので炎が漏れてしましますね。この辺を調整すればもっと効率よくなるはずです。 ヘキサゴン本体も熱されるのでその輻射熱でストーブ本体も熱されて火力が上がりますがその分燃費も悪くなります。 火力上がっても火は漏れてますからね。効率的にはあまり上がらないように感じます。 沸騰までの時間  トランギア使用 6分30秒 20131009_1628419 次はエバニューチタンアルコールストーブです。 炎も安定してキレイに燃えてますね。トランギアより炎が横に広がります。 20131009_1628460 これも見事に溢れんばかりの炎。 いや、溢れてるけど・・・w 同じく、本燃焼から沸騰までの時間を計測。 沸騰までの時間  Tiアルコールストーブ  6分25秒 (その10秒後、燃料使い切って火力減少) トランギアもエバニューも今回の組み合わせではほぼ互角の勝負となりました。 問題は「ヘキサゴン ウッドストーブ」を使った場合と「威神火(タケカミ)」を使った場合の違いですからね。 とりあえずベースの記録取りとしてやってみました。 こういう道具は実際にフィールド(外)でどのくらいの性能を発揮できるかが重要なので室内ではあまり意味が無いのかもしれません。アルコールバーナーの最大の敵は「風」ですので、その風がある中でどの程度の記録を出せるのかを今後テストしていきたいと思います。 あと、以前冬山(八ヶ岳 赤岳)に行った時にアルコールバーナーに火がつかなくて困ったことがありました。 −20℃くらいになるとアルコールも気化しにくいので、そういう厳しい条件下でいかに効率よく使えるかっていうのも試せればやっていきたいと思います。(今自分が住んでいる地域では無理だから北海道にいるタケカミの設計者がやってくれるかな?)