斎藤一人:著 「人とお金」 商人としての考え方を学ぶ一冊。

斎藤一人さんの書籍はオーディオブックも含めて4冊目でしょうか。 斎藤一人さんは銀座日本漢方研究所(銀座まるかん)の創設者で、高額納税者として12年連続10位以内というすごい人。

この本では「お金のこと(経済)」と「人間関係」について述べられています。

斎藤一人さんは商人なので、商人目線から見た「人とお金」についての関わり方が書いてあります。 自分が読んで気になったポイントについていくつか書いていきたいと思います。

商売で一番大切なことは、とにかく「儲け」を出すことです。

これはとっても「当たり前」のことではありますが、「自分がモノを作って売って、それを買ってもらうこと」がどんなことか改めて考えさせられました。

材料費に手間賃を加えて出すといっても、自分の作業賃をどの程度にするのか、利益率をどのくらいにするのかにとても頭を悩ませます。

単に利益を求めて高く売ることも可能ですが次の仕事に繋がらないかもしれない。逆に安くしすぎて儲けの無いまま時間と労力だけ奪われる可能性もあります。

中には「お金を稼ぐ」「儲ける」という言葉に対して嫌悪感を持つ人もいるかもしれませんが、人が生活をしていくなかで「お金」というのはとても大切なものです。

騙して奪うとかはもちろん悪いことですが、自分も満足し、相手にも喜んでもらう(WIN-WIN)関係ってとても大切です。

そういう関わり合いの中での「儲け」を出していきたいです。

「成功者」になった人は、みんなから憧れられる格好をすること。

以前大阪にいたころに「成功者」と呼ばれるような人に出会ったことがありますが、そういう人は成功者なりのオーラを身にまとっているように思います。

それは着ている服であるとか、精神的なものだとか、「成功者」であるというマインドだったりを含めてですが、「こんな人になってみたいなぁ」と憧れる要素でもあります。

成功者になるためには「成功者であるように振る舞う(格好も含めて)」とも言われていますが、皆が憧れる存在であるためには「見た目」というのも重要ですね。

プロは堂々としているのが、相手に対するサービスなのです。 どんなに不安でも、心の中ではビクビクしていても、落ち着いて、堂々と仕事をすること。

これはお客さん側に立って考えるととても分かりやすいですね。 例えばラーメン屋さんに行って、「オススメは何ですか?」と聞いてみたら、「いやー、まだ修行終わったばっかりでどれが美味しいかと聞かれても・・・どれもあまり自信無いんですよねぇ。」と言われたら食べたくなくなります。

例え不味いラーメンを出されても「コレは俺の自信作だ!さぁ食べてみて!!」なんて出されたら、「あれ?味がいまいちな気がするけど、もしかしたら俺がおかしいのかな?すごいクセが強いけど、・・・これ美味いかも・・・。」なんて気持ちが揺れ動きます。

僕自身、家業を始めた頃は「仕事でお金をもらっている以上はプロとしての気持ちを持って取り組む」意識でやっていました。

ごく稀に・・・稀にですよ?はったりをかましちゃう時だってありますが、「だからこそやるしか無い!」と気持ちを決めて取り掛かる場合もあります。

間違ったら素直に謝って、それ以外は堂々と仕事に取り組んでいこうと思いました。

「えばっちゃいけない、なめられちゃいけない」

誰にでも優しいというのは、最高の美徳です・・・と一人さんは言います。 でもこういう人の最大の欠点が人から「なめられやすい」ということだと。

僕自身、とても優しい男性なので「なめられない」ように気をつけたいと思います。

え?何か気になる点でもありました?(笑)

もちろん、得意なことに対して「えばらない」という点にも注意して生きていこうと思います。

この他、色々と自分に引っかかる言葉はたくさんあるのですが、気になる人はぜひ本を手に取って読んでみてください☆

これには付属のCDがついていて、一人さんの講演が収録されています。(30分くらい) 一人さんの本のオーディオブックなども聞いていますが、そっちはプロのナレーターの人がしゃべっています。

講演CDでは一人さん本人がしゃべっていて、観客の声からしても一人さんの人気ぶりが伺えます。 一人さんは神様好きの宗教嫌いと自分でも言っていて、それでも「宗教をやってる人はやってな」「俺は神様を信じてるけど、そんなの信じても信じなくてもいいんだよ。どっちだって変わらないんだから」と言ってるのが面白いです。

神様、神様と言ってるから最初は宗教臭いかなーなんて思っていましたが、話の内容によってはこれは宗教では絶対に言えないだろうと思えるような内容まで出て来て、一人さんという人間そのものの面白さが伝わってきます。

ぜひともこの付属CDも聞いてもらいたいですね。 そんなことで「銀座まるかんは宗教ですか?」と聞かれることもあるそうです。 でも一人さんは「違うよ。宗教だったらもっとしつこいよ。」なんて言ったりします。

すごく軽い言動をするときもあるし、すごくディープな神的な話もしたりするところが個人的に好きになりました。 仕事をやっていく上で「人とお金」というのは重要なキーワードでもあると思うので、また読み返したいと思います。