和式サバイバルの原点と言えばマタギの山刀
「マタギナガサ」で検索をかけてブログに来てくれる方がいるようなので、自分の持っているマタギナガサ7寸について詳細を書いていこうと思います。
雑誌の受け売りですが、マタギはナガサ一本で山を歩き、薮を払い、木を切りマタギ小屋(シェルターのようなもの)を作り食事を作って、獲物をしとめ、捌くとありました。
またナガサの柄の部分に木の棒を差し込んで槍のようにしておき(タテという)、鉄砲で熊をしとめそこなった場合、このタテを用いると書いてありました。
まさに日本のサバイバルナイフですね。
僕の持っている西根打刃物製作所さんのマタギナガサは4寸から8寸(9.5寸もあるらしい)まであり、本格的なナガサ(山刀)から手頃なナイフサイズのものまであります。
以前自分は山岳部で登山活動をしており、山に入りコース作り(もちろん許可取ってます)を行う必要があったので薮を払う目的も兼ねて7寸を購入しました。
7寸とあっても、実際にどのくらいの大きさなのかっていうのは持ってみないと分からないことだと思うのでサイズや重さを計ってみました。
まずは重量です。 鞘とナガサで550gあります。
ナガサ本体は410gです。けっこう重量あります。
重量があるので薮を払う作業や、枝を落とすなどがしやすいです。
そういう作業をメインで行うのであれば7寸以上がいいようです。
本来は鞘は白木なのですが、自分はニスを塗ってしまいました。
全体のナガサ・・・否、長さは約36cm 刃の幅は48mm(約5cm)
刃の長さ(刃渡り)は21cmです。
刃の厚さは約5.8mm 厚みがかなりあり、ナイフというよりやっぱり「鉈」です。
部類は剣鉈です。
柄の部分 直径35mm 横幅27mm 握った時に力の入りやすいサイズだと思いました。
柄の内側 31mm 内側の幅 23mm 袋山刀(フクロナガサ)と呼ばれるのはこの柄の部分が筒状になっているためです。
ここに木の棒を差し込み、槍(タテ)として使用します。
でも、棒を挿しただけでは抜ける可能性があります。 なので、柄の部分には小さな穴があいており、タテとして使う場合にはここに棒を挿した後、釘を打って抜けないようにします。
またはこのような目ネジタイプのフックなんかも手で締め込んでしっかり固定できるので良さげです。
釘を普段持ち歩くことは無いと思うので、このようにガムテープに貼って 柄の内側に貼っておくと良いです。
また、ガムテープは現代のマタギの間では焚付けに使用されます。 ガムテープや自転車のゴムチューブなどは一度燃えると小さな火で燃え続けるようなので焚付けに最適!!!
刃に打ってある刻印です。又鬼山刀 マタギナガサと読みます。
職人さんがひとつひとつ作っているものなので魂を感じますね。
自分の「ものづくり」でも魂込めて向き合っていきたいと思いました。
ナガサを購入しようとしている人は「どの大きさにしようか」迷う部分だと思います。
自分自身「6寸か7寸・・・8寸は大き過ぎるかな?」と情報を探したのですがよくわからず、間をとって7寸を購入しました。
山歩きでここまで大げさな刃物は必要無いかもしれませんが、万が一の備えとしては大きな刃物は野生の動物から身を守ってくれたりする「お守り」になるとも思います。
ナガサで川魚をさばくのはきついです。だから小さなナイフも一本持って行った方が安心です。
山に入るのに「安心」を持ち歩くと思えば、550gでも軽いもんですよ!
自分の使用状況としては、釣りに行って周りの雑草を刈るのに(ただナガサ使いたかった)使用しました。
あとは管理釣り場で釣った魚を持ち帰り、家で捌いた程度です。家で調理するなら「包丁」が一番使い勝手がいいですね。
このサイズの刃物を意味も無く持ち歩けないので、山に入って真価を発揮させたいところです。
(`・ω・´) マタギナガサの出来るまで↓