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こんばんはヤマナカ(@miapom)です。
大学時代の荷物を整理していたら懐かしいものを発見しました☆
それがこの3本のチタン製ボルト。ワッシャー付き
今から11年ほど前、群馬の山にツーリングに行きました。HONDA XL230でタンデムをしながら軽快に峠道を上っている最中にいきなりのバースト。車速は時速30kmほどまで減速できたものの、暴れる後輪に振り落とされそうになり右足を地面についた瞬間激痛に襲われてそのままフラフラしながら転倒。ちょうど足を伸ばしきった瞬間に自分の体重+後ろの人の体重+バイク重量が右足に一気にかかり、イメージとしては足全体を「突き指」したような感覚でした。
あまりの痛さにその場から動くことができず、救急車を呼んでもらったら「骨折している」とのことでそのまま病院に搬送されryことに。妙義山最速は救急車だなって思いつつ、絶えず横Gを感じながら痛みをガマンして病院まで行きました。
早速レントゲンを撮って、下のようなものを見せられた。
右ひざのレントゲンなんだけど、普通はレントゲンて素人が見ても「何がどう悪いのかがイマイチわからない」ですよね?
でも素人の自分でもコレはダメだろうと思うほどに膝の関節がバラバラになっていました('A`)
ちなみに健康な膝であればこんな感じです。
太ももの骨があって、膝には軟骨があり、スネの骨がある状態です。
足をついた時に膝が伸びきっていたせいで重さと衝撃がそのまま膝関節を押し上げてしまい、バラバラになった模様です。
とりあえず手術をしないことには治らないということで、後日近くの別の病院に移り8時間の手術となりました。
それで骨を繋ぐために使われたのがチタンボルトです。
舐めにくいヘキサゴンボルト。プラスだと舐める恐れがありますね。
60mmってけっこう長いよね。あと70mmもあるよ☆
このボルトを使って骨を固定するわけです。
イメージとしてはこんな感じ。
ボルト3本の他に自転車のスポークのような針金も2本使われました。
これで骨を仮止めし、1年かけて骨を繋ぎ合わせるというわけです。
軽くて強いチタンボルトは人体への影響も少ない医療用の金属ってことですね☆
先端はかなり鋭くて、中心には穴があいています。
ボルトを使うときはワッシャーもお忘れなく。
膝の手術は8時間の大手術だったのだけれど、やられている本人は下半身麻酔+全身麻酔で眠っているので気がついた時は集中治療室の中です。そしてこのチタンボルトと1年間生活をともにし、次にこれを抜き取る時は局部麻酔だけなので起きてるしもちろん意識もしっかりしているので正直怖かったです。
腰部分に幕がしてあるので自分の膝を見ることはできません。麻酔をしているので感覚や痛みを感じることは無いけれど、「何かをされている」という振動は伝わってきます・・・(;´Д`)
そして1年かけて自分の体内から生まれてきたチタンボルトとの対面。
1年間ありがとう。きみのおかげで僕はこうして元気に走り回ることができます♪
もうこいつのお世話になりたくはないですね。でもこうやって工業製品が人体に使われるって、すごいことだなぁと思います。
僕も人の役に立つものづくりをしていきたいですなぁ♪
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