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普段の足として、仕事の友としてほぼ毎日乗っているのがロシアのUAZ(ワズ)というメーカーのバンです。
エアコンもパワステもカーステレオも付いていないし、窓も手動で隙間風がどこからともなく入ってくる時代遅れの4輪駆動車です。自分は車オタクとか外国車マニアとかそんなんじゃなく、「ちょっとした車好き」の人間です。
もしあなたが「欲しい車(国産、外国車問わず)があるけど、単に見た目とかだけじゃなくて性能で選んだ方がいいのかな?」と悩んでいるならこの先の「私の考え」を読んでもらえたら嬉しいです。
私が高校生のころは「頭文字D」のマンガの影響もあり、走り屋系の車に興味を持っていました。
そのころは「外国車なんて燃費悪いし、パーツもすぐに手に入らないだろうし、選ぶ理由がわからない」と本気で思っていました。
miniなどはデザインの可愛さなどは理解できるのだけれど、「あの車体サイズで1300ccじゃ税金も高いじゃん」と思う程度でした。
冬の河川敷とワズ
大学を出てから就職するにあたり大阪に引っ越したので車に乗る生活から遠ざかりました。
そのころ地元の友達Tが国産のバンからアメ車に乗り換え、バイクレース活動などそれにメンバーで乗り込み出かけることも多々ありました。
デカくて燃費悪いアメ車。でも友人Tは「このOHVのエンジン音がいいんだよ」「この排気音最高!」「足回りのグリスアップやるから手伝って」など、現代の日本車には無い「独特のエンジン音」とか「メンテナンスの面倒臭さ」を楽しんでいる様子でした。
自分も外国車に全然興味が無かったわけではなくて、「排気量のわりにパワーが少ない」とか「燃費が悪い」「壊れた場合にどうしたらいいか分からない」「パーツは輸入?直すのもお高いんでしょ?」みたいなことを考えていました。
でもよくよく考えてみたら「レースをやるわけでは無いのだからパワーって必要か?」「燃費は運転の仕方でどうにかできる部分もある」「まずは壊さないように乗ることでしょ。パーツはヤフオクでも買えるし。」「ディーラーは近所に無いけど、民間の自動車工場だって直せるよね」なんて思うようになり、「だったら今度買う車は以前から憧れていたプジョー206が欲しいな」とインターネットで中古車を検索し、実物を見ないままローンを組んでしまいました。
(注意:インターネットで購入する場合でも必ず実物を見てから契約した方が間違いないです。)
海とプジョー206
スポーツモデルの左ハンドルにしようか迷いに迷ったのですが、ワンオーナーで大切に乗られていた赤の206にしました。
スポーツモデルのほうはエンジンも高出力で魅力的だったのですが、バンパー等のデザインが気に入らなかったのとロールバーを組まれていたので「激しく走られてる車体かも・・・」と思ってやめました。
性能とか全く考えず、デザインとかの見た目だけを気に入って買ったのがこのプジョー206でした。(現在は嫁さん車)
そんなこんなで「初めての外国車」に乗ったのだけれど、現代の外国車というのは他の人が言うように「壊れたらどこでみてもらうの?」なんて心配も全くなく、修理や車検なども民間の自動車工場でなんなく済ませることができました。
河川敷とワズ
でも友人のアメ車に乗せてもらうと、「やっぱり何かが違う」と感じる。
それは「左ハンドル(自分の206は右ハンドル)」であったり、室内に使われている材料の質感や構造など、旧車ほど古いわけではないけど「古そうに作ってあるものとは違う、本物の質感」というものが感じられます。
OHVのエンジンなど、現代では型遅れと言われてしまうかもしれないものを積み、無駄に大きい5000ccの排気量など。
ボディーの色はブルーというほど鮮やかではなくてくすんだ灰色が混ざっているかのよう。
そういう「今の車には無い雰囲気」とか「今の車ではやる必要の無いメンテナンス(グリスアップ)」などに憧れを持つようになりました。
ちょうどそのころから「大きめの外車もいいなぁ」「ピックアップトラックとかもいいなぁ」と自分の趣味も変わり始めてきました。そんな時に雑誌でUAZ(ワズ)を見かけて「今時こんなエアコンもパワステも無い旧型の車も新車で買えるのか」と興味を持っていて・・・気がついたらオーナーになっていたというわけです。
冬の河川敷 初めての雪遊び
契約してから納車まで10ヶ月もかかったので、その間の不安もありました。
「お金は振り込んであるけど、車が来なかったらどうしよう・・・」
「パワステはともかく、エアコン無しで夏場を切り抜けられるのか」
「壊れたら近所の自動車修理工場で見てもらえるのか?」
「消耗品のパーツはホームセンターで買える?」
などなど。
ワズが納車された日には早速プラスチックパーツが壊れるなんてこともありましたが、乗って1年チョイ・・・大きなトラブルも今のところはありません。(注:トラブルを「動かなくなること」と考えた場合です)
信号が青になったのにギヤが1速から4速までどれも入らず、アタフタしてたら赤になってしまい後ろのバスを困らせてしまったこともあります。ゴメンナサイ。
色々と不安はあったものの、手に入れてしまうとトラブルも「イベント」みたいなものです。
不安そのものを楽しめるようになります。いや、不安を楽しむ余裕が出てきたから乗れるのか、不安を楽しめるから余裕が出てくるのかはわかりませんが。
そのものを「好き」になってしまうと「あばたもえくぼ」みたいなもので、他人から見れば欠点でさえチャームポイントに見えてしまいます。今のところ、意外とどうにかなっちゃってます。
だから「外国車に乗ってみたい」とか、「どうしても憧れている中古外車が売ってる」とかがあるのなら、回りから「そんなのやめておいたほうがいい」なんて惑わされずに乗ってみてもいいと思います。
もちろん車に詳しい友人がいるなら一緒に見てもらった方が安心ですが、「自分では乗ったことは無いけど、たぶん欠陥も多いだろうからやめといたほうが無難」という意見であればスルーしちゃいましょう。
買ったあとに何かトラブルが出て「やっぱり外国車はこんなんだったか」と思えたらそれも楽しめる要因です。
不便を楽しむのも心の余裕ですし、トラブルを乗り越えて行くたびに自分自身のメンタルも鍛えられます。きっと。
自分の「好き」と向き合って、それに含まれる欠点などは「マイナスの部分も含めて好き」になれたらハッピーな自動車ライフが送れると思います☆
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