映画「運命を分けたザイル」

嫁ちゃんがゲオに行くというので「山関係のDVDを何か借りてきて!」と伝えたらイロイロと探してくれたみたいで、「運命を分けたザイル」というものを借りてきてくれました。



実在する登山家ジョー・シンプソンとサイモン・イェーツが史上初めてペルーのアンデス山脈のシウラ・グランデに登頂した時のドキュメント・ドラマです。



二人は無事に登頂するのだけれど、下山途中に遭難してしまう。

壮絶な事故からの生還をドキュメンタリーとして本人のインタビューと再現映像で話が進んでいきます。

詳しい内容を知りたい人は是非見てみてね!




自分は八ヶ岳(赤岳)での雪山登山しか経験をしたことしかありませんが、それですら過酷だと思っていました。


グローブを外せばすぐに手はかじかむし、天気の良い日の登山行動ですらアイゼンを着けて歩むのは体力を消耗します。

しかしこのシウラ・グランデの西壁は6000m超えの山であるし、自分の体験したそれとは次元が違う辛さだと思います。物語が進むにつれて、絶望としか言いようのない、「死」を待つだけのような場面があります。

 


自分がそのような状況になった時、彼と同じような精神力を持てるか?と考えれば明らかに楽である「死」を選んでしまうかもしれないと思いました。

死の恐怖と生きる喜び、そして生き抜くためには信念を持つことが大切なのだなと学べる映画でした。


再現映像を見てるとヒヤヒヤします。
痛々しい場面もあり、目を背けたくもなります。


その時の状況を語る本人のインタビューがあるということは、最終的に助かるのは分かっていることなのだけれど、あまりに壮絶で心配になります。


この映画を見て「アハハー!面白かったねー!」なんてなりません。
過酷な条件で事故に遭い、絶望を感じながらも「生きる」ということが自分には出来るかどうかを問うためのものに感じます。


もし機会があれば見てみてください☆