チタンにアルミにステンレス!材質違いのクッカーを色々使ってみよう♪

ゴールデンウィークも後半ですが、登山やキャンプで使うクッカー(コッフェル)の素材による使い分けなどについて書きたいと思います。


アルミ製クッカー

軽くて安くて調理向きのクッカーです。
鉄やステンレスに比べて比重が軽く、チタン製品に比べて安価で熱伝導率が高いため熱が均一に広がります。




スノーピーク「焚」

内側がフッ素加工してあるものだと調理した時に焦げ付きにくいのでオススメです。この「焚」は深めのクッカーなので炊飯などに向いてますね!こびりつきなく、ご飯も美味しく炊けます♪



このアルミクッカーはアンティークインテリアショップでぶら下がっていたものを買ってきました。多分…インテリア用品なのかなぁ。他のクッカーと比べても板が薄いのでペコペコしてます。もう焚き火にかけたりして黒くなってます。お湯沸かし用で使ってます。



ステンレス シェラカップ




ステンレスクッカー&ケトル


ステンレス製品も比較的安く購入できます。安くて錆びにくく衛生的ですが、チタンやアルミニウムに比べて重く、熱伝導率が低いという特徴があります。

ものによってはアルミクッカーより安く売っていたりしますが、スタッキング(いくつも重ねられる)するとそれなりの重さになってしまいます。登山においては出来るだけ装備を軽くしたいので、バイクツーリングやオートキャンプなど向きかもしれません。

 


熱伝導率が低いので、ステンレス製のフライパンなどでは炎の当たっているところは焦げ付き、炎の当たらないところは火が通らないということが起こります。


まぁ、ちゃんと混ぜながら調理すれば大丈夫ですが。後から書く「バーナーパット」を用いれば調理しやすいと思います。



スノーピーク シングルチタンマグ450

 




ロッキーカップ チタン


アルミやステンレスに比べて値段は高くなりますが、軽くて丈夫で腐食しないクッカーです。チタンは融点も高く(1600℃以上)、油を使った調理でも穴が空くことがありません。

 


ステンレスなら大丈夫ですが、アルミクッカーの場合は油を使った調理で熱しすぎた場合に溶けてしまい穴が空くことがあります。

しかしステンレスと同様に熱伝導率が低く、炎の当たっている場所とそうでは無いところで焦げ付きや生焼けなどが起こりやすいです。


熱伝導率が低いことのメリットとしては、コーヒーなどの熱いものを注いだ時に口元が熱くならないという利点があります。しかし飲む時は熱いコーヒーですのでやけどには気をつけましょう。



チタンはアルミニウムに比べて軽いと思われてますが、同じ体積で比べた場合はアルミの方が軽いです。しかしチタン強度はアルミの二倍ほどあるため、アルミ製品よりも薄く作れるため重量も軽くできます。

 



スノーピーク チタンカトラリー

 


ステンレスもそうなのですが、チタンは熱が加わることで鮮やかな青色に変化します。温度によって色の代わり具合も違うのですが、その変化を利用してこんなことをしてみました。




カトラリーに焼き色をいれる。


もし自分と同じ食器を使ってる人がいた場合に一目で自分のだと分かるように先端と真ん中あたりに焼き色をつけました。皆が同じことやってたらわからなくなっちゃうかもしれませんが、特徴を覚えておけば見分けられるかな?って思います。

 

たぶん同じように焼いても完全に同じ焼き色は出せないので、有る意味オリジナルかな。



100スキこと100円スキレット 鋳物
(実際は200円くらいするけどね)


登山でこれを装備に入れる人は稀かもしれませんが、美味しい調理をするのにひとつあるとレパートリーの広がる分厚い鉄のフライパンです。

以前はダイソーなどで売られていて、一部で爆発的な人気を出した100スキです。レシピ本も出てるくらいで、僕も100スキを求めて100円ショップを渡り歩きました。ダイソーではひとつ200円になってたりします。シルクというお店では100円で購入できますが、今は売ってるのかどうかわかりません。

 


分厚い鉄板は熱しにくいですが冷めにくく、肉などを入れても温度が下がりにくいため旨味を閉じ込めてくれます。


オートキャンプの人などはダッチオーブンやスキレットを持ち運べますが、バイクツーリングの人など装備が限られる人に向いているかも。


同じ100スキでなくても、厚めの鋳物でできた鉄板はダイソーなどで今でも扱っていますので「美味しいおつまみ作り」のために買うのもアリだと思います。


最後に、ステンレスやチタンクッカーで調理するために用意したい「バーナーパット」




ステンレス製の目の細かい網です。
ステンレスやチタンクッカーの熱伝導率が低いものでは、炎の当たった部分しか熱することができません。

 

バ ーナーパットを炎とクッカーの間に入れることで炎の熱を分散させてくれます。特にご飯を炊いたりする場合にはあるといいです。

 




このような感じで使用します。



登山やキャンプ、一人か大人数か、歩きか乗り物かなどによって装備は変わってきます。


自分のスタイルに合う道具選びをしてみましょう♪



でも、登山だからチタンやアルミではなくてはいけないわけではないし、ご飯を炊くのにチタンじゃ無理なわけではありません。それぞれの特徴にあった使い勝手の良さはありますが、結局は道具の使い方でどうにでもなります。


登山においてもダッチオーブンを担いで登る人もいるみたいですし、体力さえあればバッテリーとテレビとゲーム機を担ぎ上げて山頂でゲームをすることも…不可能ではありません。



道具選びから楽しいアウトドアライフが始まっていますね!あとは経験の中で使いこなすスキルを磨いていきましょう♪