ゼンハイザーのヘッドホン「PX–10」のステレオミニジャック修理

このヘッドホンを知っていますか?

ゼンハイザーのバーチカルタイプヘッドホンの「PX−10」です。

 

僕がヘッドホン沼に迷い込んだ・・・今から10年ほど前に購入しました。

通常のイヤホンと違って耳の中に入れるというよりは、耳の穴に引っ掛ける感じのヘッドホンです。耳の穴の方向にスピーカーが向いているため、軽く引っかかっているだけでもダイレクトに音が入ってきます。完全に耳をふさぐわけではないので外の音も入ってきますし、自然の音聞きつつ音楽も楽しめるようになっています。この構造から、音もれしそうな見た目の割に小音量でもしっかり聞こえるため音もれもあまり感じません。(大音量で聞けばそりゃもれますよ!)

 

今回は2度目の断線

こういう廉価なヘッドホンは高級ヘッドホンと違って長く使っていれば断線もします。確か2〜3年目に一度壊れました。その時もステレオミニプラグの付け根が接触不良を起こしました。

 

大阪に住んでいた僕は「日本橋(にっぽんばし)」の電気部品屋さんに行ってステレオミニプラグを買ってきて半田付けして直しました。

さすがに壊れるのも2回目ですし、別の場所が断線しているようなら捨てちゃってもいいかなーなんて思っていたんですけどね。プラグの部分を開けてみたら半田のつけ方が悪くて外れているだけでした。

半田とコテを用意しよう。

あ、あとニッパーとライターもね。

 

半田付けをやり直すのでケーブルはサクッとカットします。

新しく被覆を剥がします。ニッパーで被覆に切れ目を入れて引っ張りますが、この時に中の銅線を切らないように注意しましょう。

 

赤線と銅線、緑線と銅線、という感じで分かれていますが、銅線はひとまとめにしましょう。

 

赤線・緑線はこのままでは半田がのらないので、この薄いビニールを剥がします。

ライターを使って炙り、黒くなったらティッシュで拭けばそこそこキレイになります。これで一応準備OKですね。

 

配線方法については

『ステレオミニジャック 配線』で検索すると画像が出てきますので、これで左右の線を間違えないようにハンダ付けすれば完成です。

ちなみに(GND)は色の付いていないまとめた銅線です。確か右(R)が赤で、左(緑)だったかなぁ・・・適当につなげてしまったので、ちゃんとやりたい人はよく調べてから作業してください。

 

プラグを元に戻してちゃんと音が出るか確認しましょう。

方側しか聞こえない場合などは単に接触不良なのでハンダのやり直しをすれば簡単に直ると思います。

 

 

ということで復活しました「PX–10」

このヘッドホンは眼鏡をかけていてもうまい具合によけてくれるし、イヤホンのように耳からポロっと外れることもないので作業用ヘッドホンとしてすごく使い勝手がよくて気に入っています。

耳の穴に引っかかっているだけなので周りの音は聞けるし、もし大音量で音楽を楽しんでいたとしてもボリュームコントローラーが付いているので音楽プレーヤー本体を触らずに音量を下げることができます。

 

音質

ヘッドホン型なので装着馴れしないとちゃんとした音が聞こえないので注意。

音は中・高音よりで、低音が「ドッ!」となるような曲の場合「トッ!」となる。高音の歯切れが良く抜けが良い。ボーカルが聴きやすくちょっと曇ったようにも感じるが耳に突き刺さらない音。迫力ある音には期待できないが長時間聴いていても聞き疲れしない音。

特に女性ボーカルを聞いていて気持ち良い。全体的に楽器よりボーカルが少し前に出てきているように感じる。

 

アマゾンレビューを見てもなかなか評価が高いです。気に入っているからもう一本欲しいと思ってももうこのモデルって無いんですね・・・大切にしよっと・・。

 

 

今日のナルホド!!

壊れたら捨てる前に、直せるかどうか試して見る!