手を加えるのは刃だけじゃない
この前オピネルナイフとモーラナイフの黒錆加工を行いましたが、その時に柄の部分のオイルフィニッシュも一緒に行いました。
オピネルナイフはフォールディングナイフなので、刃の取り付け部分に水分が入ると柄が水を吸ってしまい木が膨らんで刃の出し入れがしづらくなります。そこでヒンジ部分を削ったりするわけですが、僕の場合は削りすぎてガタガタになってしまったのでやりすぎには注意しましょうね!
そして木に水分が染み込まないようにするにはオイルを使うのが最も簡単です。ネットで検索しても「オリーブオイルにオピネルをひたす」というのがたくさん出てきます。僕もそれらを参考にオリーブオイル漬けを行いました。
しかし、木材にオイルを使うにはオリーブオイルは適さないようです。
木材にオイルを塗って仕上げることをオイルフィニッシュと言いますが、オイルに大まかに乾性油、半乾性油、不乾性油の3つがあります。オリーブオイルは不乾性油です。そのため時間が経っても乾かずにベタベタしたままです。
塗った後に乾き、使用に支障が出ないのは乾性油です。
乾性油とは
- 亜麻仁油
- エゴマ油
- クルミ油
- 紅花油
- ヒマワリ油
などです。
参考サイト
早速やってみよう、オイルフィニッシュ!
1、まずは磨く
まずは柄の部分をサンドペーパーを使いならします。僕は800番の耐水ペーパーを使いました。左側のナイフはモーラナイフクラシック2を改造したもので、柄がカリンの木でできてます。
オピネルナイフが通常ニスのような塗装仕上げがされているので、普通に使っていても柄の色の変化は少ないです。今回はこれもサンドペーパーで磨き落とし、えごま油でオイルフィニッシュを施します。
2、乾性油を塗り込む
これはまだ塗る前の状態。ニスなどで塗装されている状態と、木そのものの表面とでは触り心地が違います。塗装することで傷や汚れから守る力は強くなりますが、木本来の温かさや質感は無くなってしまうのが残念です。
オイルフィニッシュであればオイルが染み込んでそれらが保護膜となるので木の質感を残したままになるのが嬉しいです。
エゴマ油を適量とり、ティッシュやキッチンペーパーなどで塗り広げます。漬け込むほどではなく薄く塗り込めばOKです。
使った後のティッシュ・キッチンペーパー・布などはそのままにしておくと自然発火の危険性があるので水で濡らし、ビニール袋に入れて密閉した状態で捨てるようにしましょう。
3、完成!
オイルを塗り込むことで木の色が深く濃くなったことがわかります。さらに使い込んで行くことで色合いが増し、自分の道具として成長していく実感を感じるでしょう♪
乾性油を使っているので乾いてしまえばサラサラした触り心地です。不乾性油(オリーブオイル等)を使った場合は乾くことがないのでベタベタ・ヌルヌルするので必ず乾性油を使うようにしましょう。
一手間加えることでより一層愛着も増すのでオススメのメンテナンスです♪
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