大きく考えることの魔術 著:ダビッド・J・シュワルツ

 

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「大きく考えることの魔術」 著:ダビッド・J・シュワルツ

 

別の本を読んでいてこの書籍が紹介されていたので購入したのですが、なかなか読み応えがあって得る部分の多い本でした。 前書きの段階から引き込まれる文章です。

 

「成功というものはその人の頭の大きさによって決まるものではなくて、その人の考え方の大きさによって決まるものだ

 

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この「大きく考える」ということは言われてみれば「そりゃあそうだろう」と納得できるのだけれど、いざ自分がそのように考えられるかというと簡単なようで意外とできないのではないかと思います。

 

それはなぜかと言えば「小さい頃からそのように育てられてきているから」です。

「そんな夢みたいなことを言ってないで現実を見なさい」 「お前にはそんなことできるわけがない」 「そういうことは特別な人間じゃないとできない」 など、「可能性」というものを否定されればされるほどより現実的に「できそうな」ものを追い求めるようになり、考え方自体がどんどん小さくなってきます。

 

そしていつの間にか「それなりにできそうなもの」を追いかけ、それなりの成果すら得られなくなっていきます。 第一章「成功できると信ずれば成功する」 きっとあなたも小さい頃に言われたことでしょう。

 

親「できると思えばできるよ!」

自分「そんなこと言ったって出来ないものはできないよ・・・」

 

この時点で「自分には出来ない」と信じきっているので、もちろんチャレンジしても失敗します。 結果的に「ほら!やっぱりできなかったじゃん!!」というふうになります。

でも第一章では「自分は成功できると信ずることによって、成功を勝ち取ることができるのだ」と、まず「できる」という信念を持ちなさいと書かれています。

 

まずは「自分はできると信じること」こそが重要なんですね。

 

あなたが、私はそれができると信ずれば、それをする方法は自ずから開けるのである。 まず自分を信じること。そう信じることによってその解決策は見えてくる。

強い信念は、手段と方法を見いだす心を育てる。そして、自分は成功することができると信じることは、他人にあなたを信頼する気を起こさせるものである。

 

この「信念」というキーワードはこの本だけでなくあらゆる自己啓発書にもかかれているもので、基本となるマインドです。

 

何かを成し遂げようと思う時に必ず必要なのが信念であり、「自分はできる」と信じることがベースになります。

 

この本の目次について

第一章 成功できると信ずれば成功する

第二章 失敗病である弁解癖を治しなさい

第三章 自信を育て、恐怖をなくしなさい

第四章 大きく考えるには

第五章 創造的に考え、創造的に夢見るには

第六章 あなたは自分がそうであると考えるとおりの人である

第七章 あなたの環境を支配しなさい

第八章 あなたの態度をあなたの見方にしなさい

第九章 人々に対して正しい考え方をしなさい

第十章 行動する習慣をつけなさい

第十一章 敗北を勝利に転ずるには

第十二章 あなたの成長を助ける目標のもちい方

第十三章 指導者らしく考えるには

 

この本のサブタイトルには「自己を生かす心理学」とあって、他人をどうこうするものではなく、まず自分自身の心理(考え方)を学ぶ本としてオススメの書籍です。

 

これから成長していく高校生・大学生にぜひとも読んでもらいたいですね。 (新しい方はサブタイトルも変わってるみたいです。「あなたには無限の可能性がある」うんうん、これもいいね!)

僕自身、これほど「お!ここは重要だな!」と本の角を折った本はここ最近ではめずらしいくらいです。 自分自身がまだ勉強不足なのか、成長してきたから気づきが多いのかは分かりませんが、一度読んで終わりにしてしまうのはもったいなさ過ぎる本です。

 

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もうひとつピックアップをするならば 「第四章 大きく考えるには」の章で出てくる「言葉や言い回しのもつ意味」という部分です。

 

普段何気なく使っている「言葉・言い回し」ですが、「言葉・言い回し」の使い方によって相手に与えるイメージというのは同じものを説明するにも全く違った印象を与えるほどのパワーがあります。

 

例:(小さくて消極的な言い回し) それは役に立ちません。私たちは負けたのです。 例:(大きく積極的な言い回し) われわれはまだ負けてはいない。もっとがんばってみよう。

 

ここに新しい見方がある。 これらの言い回しを用いることで自分自身やチームにどれだけの心理的な影響を与えるのか。 それは自分が目指す方向にプラスになるのかマイナスになるのか。

リーダーや指導者、またはそれらになりたい人には是非読んでもらいたい。 と、いうかもうちょっと早くこの本に自分自身が出会いたかったとも思います。 これはここ最近読んだ中でオススメ書籍です。もし書店で見かけたら手に取ってみてください♪