無骨な見た目を一新。ヒッピーなナタ!
大好きな道具であるにもかかわらずほとんど出番のない我が家の剣鉈、マタギナガサ7寸。
ちょっとしたデイキャンプには見合わないその大きさ、そして「山の道具」の雰囲気漂うその無骨さ、獣にトドメをさすその切先、使いたいけど気軽に扱えないこの剣鉈をどうにか身近な道具にしたい。
そしてこの道具は季節を選ぶ。
柄の部分と刃が一体構造なのがフクロナガサの特徴。(棒をつないで槍にできるよう柄が袋状になっている)
この持ち手は夏場は汗で滑るし、冬はキンキンに冷えて持てなくなる。グローブしろって話でもあるんだけど。
そこで以前からやりたいと思っていたプチカスタムがある。
それが持ち部分に革を巻くということ。
とりあえず革の端材はあるので適当に合わせてみる。色はどうするか、革の厚さはどうするか、表側を使うのか裏側を使うのか。
フクロナガサの持ち手は上に行くほど細く、下に行くほど太くなるのでまずは型紙を作成する。
ポイントとしては木を差し込んで釘で止めるための穴があるので、持ち手全体を巻かないようにすること。
使う革はこれにする。緑のような青のような色合いがお気に入りで、かつ柔らかさがあるため握った時に適度に弾力を感じる。それでいて厚すぎないのでグローブをして持った際にも握り辛くならない・・・感じがした。
型紙に沿って線を引いてこれをカットする。
次に巻きつける面を表面にするか裏面にするかを考える。
個人的には外側に銀面が来た方が色合いが好み。
表側に裏面がくると緑よりも青っぽさが際立つ。ただ、にぎった際の滑りにくさはこちらの方が良かった。
しかしこの革を選んだのはその銀面の色合いが好きだったので、銀面が外側にくるように巻くことにしました。
この虹色の糸が好きなんですよねえ。カラフル感が弾けてますね!
ヒッピーな雰囲気すら漂うナタになりました(笑)
縫い方に関しては適当です。長めだと思ってた糸も途中で足りなくなったのでそこからさらに追加したので少しボコボコしてます。
そのボコボコのおかげでグリップ感が増す仕様となっております!!!
(ものは言いよう)
ちょいとばかり真ん中あたりに隙間が見えてしまってますね。時間かけて革を伸ばしながらやれば良かったかもしれません。
上と下にチョロリと出ている色はあえてそのままにしてます。ヨリがほどけてフサァとなったらなんとなく良いかなと思って。
持ってみると金属の冷たさを直接感じなくなり、にぎった感触も革巻きであるので気持ち良いグリップ感です。縫い糸が指先に来ているのでそこでの引っ掛かりもあり非常に持ちやすくなりました。
そして釘を通すための穴も塞いでいませんので釘を打つこともできます。
派手派手になるかと思いましたが鞘に収めてみたら落ち着いた雰囲気になってますね。(糸以外は)
グリップが一回りほど太くなったのでストッパーのベルトが閉めにくくなってしまいました。
このストッパーのベルトは閉じていても鉈が持ち上がってしまい刃が見えてしまうのがちょっと気になります。今度ボタンパーツを買ってきて鞘の方のプチカスタムも是非ともやってみたいところです。