前回テストを行ったストーブの威神火(タケカミ)です。これは誕生の時点で 「いかに効率よく炎の熱をクッカーに伝えるか」 「ウッドガスストーブとして効率よく燃焼させ、調理に適した炎を作れるか」 「スタッキング性を考慮したサイズの設計」 を考えられています。
ただ、設計者と僕とで使うクッカーが違うので効率も多少変わってきます。誰もが同じ道具を使っているわけではないし、自分にぴったりのシステムを構築するには与えられた情報だけをそのままやっててもいけないのですね。 「自分なりの創意工夫が自分の道具を育てる」と言うことです☆ と、いうことで、上の写真では威神火(タケカミ)の上にバーゴ チタンペグを乗せて五徳としていますが、それは威神火(タケカミ)よりも大きな外寸のクッカーを使う場合で、自分の持っているプリムスのライテックでは威神火(タケカミ)の中に入ってしまいます。だからそれを生かし、ストーブとクッカーの距離はあまりかえずに(ここが設計されてるため)さらなる効率化を求めてみました。 そこでストームクッカー風。というかまんまですかね。 前回のようにポケットストーブを使うと威神火(タケカミ)とクッカーの距離が離れてしまうため、ポケットストーブ無しでやりました。 使った水の量はこの前と同じく600ccです。ストーブに点火後、本燃焼になってからクッカーを乗せてタイム計測しました。 そこで驚きのタイムをたたき出します。 沸騰時間 4分11秒!! 前回のシステムではぴったり5分だったのでいきなり50秒近く短縮しました☆ヽ(´ε`)ノ ちなみに、自分の決めている「沸騰」の状態はこんな感じです。 泡がぽこぽこではなく、ボッコボッコ沸いて鍋が震えるくらいです。 これはもしかしたらもしかすると思って、手持ちのジェットボイル(フラッシュ)でも実験。 同じように水を600cc入れて点火。 すると・・・・ 沸騰時間 4分37秒 ジェットボイルよりアルコールストーブが20秒以上早く沸騰させることができたってわけですね。 効率を求めたらここまでいくのかと驚きましたね♪ さすがにこの火力であるからアルコールの消費は激しいです。ちゃんと燃料の量を計測しながらやっているわけではありませんが、熱をこもらせているので熱暴走とも言えますね。 これよりも小型のクッカーではどうかな?ということでスノーピーク「焚」でも実験をしました。 このクッカーも人気があるので使っている人も多いと思います。 威神火(タケカミ)よりふたまわりほど小さい印象です。 威神火(タケカミ)がただの風防になってしまってますね。横から溢れる炎も多く、熱を多く逃している感じです。 沸騰タイム 4分29秒 前回の基準タイムよりは31秒早いですが、クッカーの底面積が小さいので効率よく熱を与えられていません。 周りに逃げてしまう炎の熱エネルギーがもったいないですね。 小さいクッカーと言えばあれがありますね。スノーピーク チタンシングルマグ450 威神火(タケカミ)の二段目を上下逆さまに組み替えることで高さを変えることができます。 このシングルマグカップには300ccの水を入れて沸騰テストしてみました。 沸騰時間 3分33秒 あとシェラカップでもテスト 水の量は150cc シェラカップの底は小さいので大きな炎の火器とは相性が良くないんですよね。今回作った五徳でも想像通り火がはみ出ていましたが、一応「使える」という結果が得られたのでよしとしましょう♪ 沸騰時間 2分22秒 600ccが4分11秒で沸くのに、300ccが3分33秒、さらにその半分の150ccが2分22秒です。 大きいクッカーで一度に大量のお湯を作る方が燃料の節約になりますね☆ 今回、もっともポイントとなるのが「五徳(ゴトク)」です。 スノーピーク チタンシングルマグ450にピッタリ収まり、その中にエバニューTiストーブも入ります☆ 材質はステンレスで、使用時は真っ赤に赤熱しますがしっかりとクッカーを支えてくれます。 ストーブとクッカーの距離感って大切です。 人間同士の距離感だって大切じゃないですか!(・∀・) そしてこれらのものはすべてスタッキングが可能です。 ひとつにコンパクトに収納。お家の中でも場所をとりません!!w マトリョーシカじゃないですよ! 「威神火(タケカミ)」の中に「プリムス ライテック」、その中に「スノーピーク焚」。 さらにその中にスノーピーク シングルチタンマグ450」、あと「五徳」&「エバニューTiストーブ」 さらにここに別容器に移したアルコール燃料とマッチ・ライター、フォークなどのカトラリーも詰め込めますね♪ 自分が使うクッカーでのシステム構築はこんな感じです。 あとはフィールドに出て、どのくらいの効率でお湯を沸かせるのかが重要ですね。 風によって威神火(タケカミ)内に乱流が起きてお湯がなかなか沸かなくなるかもしれないし、その逆でストームクッカーのように風を見方につけて更にタイムを縮めるかもしれません。 今回のまとめ 条件 室内 水道水をそのまま注いでいる(温度計ってません)(´・ω・`) 基本のシステム タケカミ+ポケットストーブ+Tiストーブ+チタンペグ(五徳)+ライテック 沸騰時間 5分00秒 600cc 最速システム タケカミ+自作五徳+ライテック 沸騰時間 4分11秒 600cc 瞬間湯沸かし器 ジェットボイル 沸騰時間 4分37秒 600cc タケカミ+自作五徳+スノーピーク焚 沸騰時間 4分29秒 600cc タケカミ+自作五徳+スノーピーク チタンシングルマグ450 沸騰時間 3分33秒 300cc
タケカミ+自作五徳+シェラカップ 沸騰時間 2分22秒 150cc ちなみに、「威神火(タケカミ)VSストームクッカーS」では威神火(タケカミ)が勝ってます♪ ↓↓↓↓詳しくはこちらのタケカミ設計者のブログへどうぞ☆↓↓↓↓ 僕はここからさらに、「風防無し」でストームクッカーに勝ちたいですね! 室内のジェットボイルには勝てたので、次はフィールドで勝負です☆ コメントなどお気軽にお書き下さい(・∀・)