人がどんどん辞めていく職場に不安を感じる・・・。

僕は製造業の管理部門の仕事をやっています。

今の会社に入って約10ヶ月、やっと仕事の全体的な流れを理解できたくらい。事務は社員とパートさん、現場は社員と派遣外国人。主に夏場がものすごい仕事量で、それを超えると徐々に生産量も下がってきます。

 

生産量が下がるとともに派遣外国人も人数が減ります。

工場内の人数が減るため現場の人(社員含む)の仕事量はいつも目一杯な感じで、暇な時期だからこそ機械のメンテナンスを行おうとか、社員成長のための勉強会を行おうといったものが無いのが残念なところ。

 

忙しい時期は人を増やし、暇な時に人数を減らすのはトップの方針なのだろう。

でもそうやっていつもカツカツだから社員がレベルアップするための時間を取れない、機械が壊れる前にメンテナンスをすることができない・・・そんな状態に陥っている。

 

管理職は目先の利益を追求しているようで、現場の声を聞こうとせず打ち出す方針はどれも的外れに思える。改善の提案を出しても聞き入れてもらえず、そういうのが蓄積しているのか5年以上働いているようなベテランがどんどん辞めていく。

 

聞く話によると自分が入社する数ヶ月前あたりから班長クラスの人たちが相次いで辞めているようで、それは今のトップに変わったかららしい。

もちろんトップが変われば方針も変わるだろうし、新しいやり方を求められる。でも長年勤めた会社を辞めるというのは余程のことだろう。ベテランと呼ばれる人たちはそれなりの年齢を重ねているはずだし、新しく転職するにはハードルだって高くなる。

だけどそんな高いハードルであっても飛び越えさせてしまう力が今のトップにはある!

これはある意味すごいことだと思う(笑)

 

こちらの話を受け付けず、一方的な指示を出すことから一部では無惨様と呼ばれているトップ。そう聞いたらもう、そのようにしか考えられなくなってきた。

 

去年の夏の終わりくらいに現場と事務所でベテランがやめ、年末にも辞め、そして今日にも2名ほど辞めるという話を聞いた。ここに派遣さんなどは入ってないが、それも含めると10人以上は辞めている。あれ?最近あの人見ないなーって思うと既に辞めている。

 

現場の人と会話をすると、「自分も長く無いですねー」なんて話が出るのでその人も数ヶ月もしたらいなくなってしまうのかもしれない。とりあえず人の入れ替えがめちゃくちゃ早いのである。3ヶ月も働くとベテランと呼ばれるほどに。

 

僕はもう10ヶ月なので大ベテランですよ。なんかもう手当とかつけてもらいたいわ。

僕の場合、「定時退社」というのを守るようにしている。というのも嫁ちゃんは自分より仕事の帰りが遅く、自分が子供のお迎えなどに行かなきゃいけないからね。とりあえず僕は仕事よりも「家族」を軸にしているので、「定時退社」ができている間は大きな不満はない。この10ヶ月間で残業したのは多分1〜2回だし、それでも最高で1時間ほど。

 

余程の理由がない限りは残業はしない。「暇だから、時間があるから」なんていつでもOKしてたらいくらでも仕事はやってくる。上司から「1時間でいいから残業できないかな?」と聞かれたが、「お迎えがあるのでできません」とはっきりと伝えたし、「最近休みを取りすぎだ」とトップから陰で言われたようで社内アドバイザーと面談になったこともあったが「家族優先なので小言を言われても必要な休みは取りますし、そこに問題があればいつでも辞めます」とも伝えてある。

 

この会社は真面目な人ほど多くの仕事を与えられ、そして肉体的にも精神的にも追い詰められていくと思う。ちょいちょい派遣さんは入ってくるものの、彗星のごとく現れては彗星の如く去っていく。そして社員になるような人材は入ってこない。正直それは正解じゃないかとすら思えてくる。

 

暑い時期は灼熱の工場の中で何時間もの残業を行い、寒い時期は歩いているだけで凍てつく空気の中で作業を行う現場の人たちは本当にすごいと思う。それほどの肉体、精神力があるなら・・・他の場所でも頑張っていけるよ!なんて気持ちになってしまう。

 

今はまだ比較的生産量の少ない時期だからなんとかなるものの、今年の夏にはどうなってしまうのだろう。トップの人たちは気づいているのだろうか、何で辞めるという選択をしているのか。周りの人の話では「単純にやる気がないから」と思っているらしいのだけどそうじゃない、「あなたのやり方がおかしい」ってことに気づいてほしい。

入ってきた新人が「こんな仕事無理ー」って言って辞めてるんじゃない、数年間働いてきた人が「もうこの人のもとでなんて働けない」と思って辞めているんだ。

 

トップが理想を求めて改革を起こすのはいい。じゃあそのやりたい方向性をもっとわかりやすく、ちゃんと話してほしい。現場を見ず声を聞かず、現状を理解しないのは単なるワガママでしかない。その結果として人材を失っていることに気づいてほしい。

 

知識と技術を持ち、社内のことを知る人がいなくなることがどれほどの損害なのか気づいてほしい。単純に新しい人をそこに配置すればいいわけではない。

 

今、ヒーヒー言いながら頑張ってくれているベテランの人たち。その人たちだって辞めようとは思わなくても体を壊してある日突然来れなくなる時があるかもしれない。そうならないために新人を配置して教育し、リスク分散をする必要があるでしょう。

 

「使いやすい人」を散々使い回して、壊そうとしていることに気づいてほしい。

今保たれている状態が近いうちに決壊してしまいそうで・・・毎日がスリリングであります。