ハンドプレス部品 「ハンマーヘッド」は押し込み専用パーツ

レザークラフト用ハンドプレス機の新しい部品を作成してみました。

その名も「ハンマーヘッド」

なんとなくつけたネーミングです(笑)

 

 

僕が作っているハンドプレスではポンチや菱目打ちを取り付けて使えるようにしています。レザークラフトをやる人の中には「抜き型」というものを使って1回でその形状に抜くための道具使う場合もあります。簡単にいうとお料理で使う星形とかハート形とかに抜ける抜き型のようなものです。

以前にも友人に抜き型用の「押しこみ板」を作ったことがありました。

 

この時はU字形に切り込むだけだったので簡単にサクッと切れましたが、これが円形とか縦横5cmくらいになると簡単には抜けなく(切れなく)なります。

ハンドプレスにも多くの種類があって、簡易的なものから油圧式の業務用まで多種多様です。抜き型を使う場合は押し込む力の強い油圧プレスが必要になります。他社ハンドプレスで使う押し込み板を作ってほしいと依頼が来た時はこのようなものを作成しました。

 

 

 

ではこれをそのまま、自分が作ったハンドプレスで抜き型が使えるようになるかというと・・・使えないんですね。抜き型は抜く面が広くなるので思った以上に押し込む力が必要になります。

例えば同じ1kgでも手のひら全体にかかる圧力と、指先だけにかかるのとでは痛さが違います。

 

 

面で押し込むと力が分散してしまうのでより大きな力で押し込む必要が出てきます。そのため抜き型を使う場合は油圧プレスなど大きな力を扱える機械が適しています。

 

 

では力の弱いプレス機で抜き型を使いたい場合はどうすればいいか。単純に面積を少なくすれば伝わる力は大きくなります。抜き型であれば少し手間はかかりますが端から順に押し込んでいけばサクサクいけます。面ではなく、点で力をかけて押し込んでいきます。

これはわざわざ専用の部品を作らなくても、ハンドプレス純正のホルダーで押し込めば可能です。今回はご要望があったのでこのようなものを作ってみました。前にもプレート形刻印を押し込むための部品が欲しいとご注文をもらいましたが、「今持っている道具で押し込んでいただいて大丈夫です」と伝えました。

何かを行うための道具を作ることはできますが、ちょっと工夫をすることで同じように使える場合もあるのでその辺を工夫してみるのも面白いです♪

 

でも「どうにも思いつかない!」という場合はお気軽にメールでもください☆