Twitterで話題になってた「ハンドメイドの原価が安いから値切ってくる客がいる」問題。何やらテレビのヒルナンデスで「ハンドメイドは材料費が安く作れる」ようなことを放送したことでハンドメイド作品の価値が下がってしまいそうな勢いです。
結論から述べます
・ハンドメイド作家さんは自信を持って今の値段で売り続けていい。むしろ高くしてもいい。
・「原価が安いのだから安くしろ」という人は客だと思わなくていい。
・自分の作品を気に入ってくれて、納得して買ってくれるファンの人に作品を届ければいい。
僕がツイッター上で見たのは作家さんとお客さんのやりとり。ちょっとうろ覚え。
客「このアクセサリーはおいくらですか?」
作家「1500円です。」
客「500円くらいかと思いました。材料費も安いのだから500円で売ってください。」
作家「材料費だけでなく作った時間などの手間賃も入ってますので・・」
客「500円ならもっとたくさん売れると思いますよ?」
みたいな。
作家さんもお客さん相手なので優しい丁寧な口調でやりとりされていました。
僕が代わりに言いますが、この客はバカです。大バカ野郎です。
安いアクセサリー欲しいなら100円ショップで揃えてください。500円でたくさん買えますよ!なんならホームセンター行って、アルミとか銅とかの針金でも買って、首や手首に巻きつけてください。たくさん、たくさん、何mも巻けてお得ですよ(笑)
ってなことで、こういう人は客ではなく単なる野次馬みたいなもんなので作家さんは気にせず、自分のファンに作品を届けたら良いかと思います。
バカはスルーしよう
まずこういう人は「どこにお金がかかるのか?」を理解できません。単純に材料費しかわからない人なので事細かくどこにどれだけお金がかかるかを説明しても時間の無駄です。
客でもない人に時間を使うならその分自分の作品作りに集中した方がファンに喜ばれる作品を生み出せます。
言ってわからないやつには、何を言っても分からないので基本スルーが良いです。
自分の生み出す作品なのだから値段はいくらだっていい
僕はアクセサリー作りはやったことがありませんが、以前レザークラフト用のハンドプレスという機械を作ってました。それもある意味ハンドクラフトです。
鋼材と部品などの材料費で数千円、だけど売値は25000円です。
機械で完全自動化ならもっと安くできますが、材料の切り出し、加工、溶接、組み立て、塗装、完成するまでの日数も含めた値段設定です。
それにそれを生み出すアイデアだとか、改良のための日々の考えだとか、諸々含めて値段は決められます。なんなら僕は次回作るのであれば「以前のよりももっと良いものを作る自信がある」のでプラス5000円〜10000円くらい値上げして販売しようとも思いますね。
だって昔より今の方が技術も知識も身についているもん。前のより良く作れる自信があるもんね。それが納得頂けなければ他を当たってくださいってもんです。
(とは言っても現在はハンドプレスを作る予定ありません。)
ハンドメイドにはモノへのストーリーも満ち溢れている。
ハンドクラフトで作られるアクセサリー類だって、
・作品を生み出すための独自のアイデア(デザイン)
・材料を買い揃える時間
・作るための技能習得にかかった時間
・実際に作る時間
・塗装やコーティングにかかる時間
など、多くの時間が費やされてひとつの作品が出来上がります。
もちろん同時にいくつもの作品を手がけていと思われるので、一個あたりどれほどのコストがかかっているかはわかりにくいところですが、それなりに時間というコストがかかっています。
そしてこの作品を「買ってもらいたい」と思い、「高く売りたいけど中高生でも買える値段にしようか」「これは細かい部分が多くすごい時間がかかったので少し高めにしようか」、「これは余った材料でできたので安く大量に作ろうか」などを考えて値段設定しています。
それにね、ハンドメイドって作家さんの思い入れが強いと思うのね。
その作品が生まれたストーリーだとか、その作品が進化してきたストーリーだとかそういうものが全てにあると思う。機械で大量生産されて全てが同じ規格で全てが同じようなものではない、ハンドメイドの良さがそこにあるんだよね。
ひとつひとつは同じような色・形だって、全てが全て同じものなんてない。
そういう一期一会の出会いがハンドメイドの良さだと思うよ。
まとめ
テレビで「原価は安いハンドメイド」なんて紹介されたことで「もともと安いんだから安くしろ」という人が増えるかもしれないっていうのはあるけれど、そういう人はもともとお客さんになるような人ではなかったのだから気にしなくていい。
そういう人には針金巻いとけこの野郎!と言い放ち、ファンには思いの詰まった作品を届けていってほしいです。
頑張れ作家さん!!\(・ω・)/