ただ握って、カチカチしてるだけで心地よい
ひと昔前、ハンドスピナーが流行った。
正直「ただ回すだけの何が面白いんだ?」と思っていたけれど、やっぱり気になってしまい、ゲームセンターの景品で手に入れたりもした。世の中を見渡せば数百円のものから数千円を超えるものまでいろいろあったが、実際に触ってみると「まあこんな感じよね」というくらいで、それ以上でも以下でもなかった。
それから数年。ただ回すだけだったアイテムは、握り心地や触感が多様なものへと進化していった。当時はまだ「フィジェットトイ」という呼び方すら定着していなかったのに、今ではすっかりガジェットの一ジャンルとして認知されている。
チタン製クワガタとの出会い

フィジェットトイ(Fidget Toy)
手持ち無沙汰なときや手持ちの寂しさを解消するために、指先でいじる(fidgetする)小玩具の総称です。
クリアすべき勝敗やルールはなく、「回す」「押す」「滑らせる」といった単純な感覚的動作を繰り返すことで、集中力の向上、手持ち無沙汰の解消、ストレスや不安の軽減に役立つとされています。
1年ほど前だったと思う。AliExpressを眺めていたら、気になる形のフィジェットトイを見つけた。チタン製の、クワガタのような虫を模したものだ。
かっこいい。欲しい。
そう思ったものの、値段は1万数千円。さすがに「パチパチ鳴らすだけのおもちゃ」にその金額は出せず、指をくわえて何度も画面を眺めるだけの日々が続いた。当時はまだAmazonなどでもほとんど見かけない代物だった。
Amazonで再会、そしてAliExpressへ
最近になって、なんとなくAmazonでフィジェットトイを検索してみたら、まさに同じ形の甲虫デザインが出てきた。チタン製ではなく別の金属製だけれど、形はほぼそのもの。
「これがあるということは……」
思い立ってAliExpressで探してみると、案の定、似たようなものが見つかった。わかってはいたが、Amazonよりはるかに安い。最初に憧れたチタン製ではないものの、金属製というだけで質感には期待が持てた。
届いたの真っ黒なクワガタ
そうして手元に届いたのが、真っ黒なクワガタ型のフィジェットトイだ。


ずっしりとした重さが手に馴染む。背中の部分がシーソーのような構造になっていて、中の磁石がパチッというクリック感を生み出す仕組みだ。
パチパチ……パチパチ……チーン。

稀に鳴る金属音がなんとも気持ちいい。
音自体はそれほど大きくないが、静かな空間で延々と鳴らしていたら「うるさい」と言われてしまいそうな絶妙な主張感がある。家族がいる場では控えめに、一人の時間には存分にパチパチさせてもらっている。
あえての「黒」、そしてエージング加工
今回、あえてこの真っ黒なモデルを選んだのには理由がある。角の部分が擦れて金属が剥き出しになったら、きっとかっこいいだろうと思ったからだ。


というわけで、早速ヤスリを当てて角の塗装を削り落としていく。いわゆるエージング加工というやつだ。
機械的な、少し使い込まれたような雰囲気になった気がする。
ちなみに嫁ちゃんからは「キモい」と言われた。

そしてもうひとつ思うのはこれはクワガタというより「タガメ」じゃね?ってこと。
さっきもパチパチ遊んでたら娘からうるさいって言われた。人前でやるもんじゃないね、あくまでも一人遊び用って考えてないと「パチパチうるせぇヤツ」になってしまうので気をつけて!




