
10年使い続けてきたEvernoteからObsidianへの移行
ふと気になって調べてみたら、Evernoteのプレミアム会員に登録したのは2016年6月ごろのことでした。ちょうど10年。これまで、僕の人生の断片を詰め込み続けてきたことになります。
今のプレミアムプランが切れるのは今年の7月。 ふり返れば、蓄積されたノート数は11,172個にものぼります。その中身のほとんどは、日々の何気ないライフログです。
Evernoteが登場したばかりの頃は、本当に画期的でした。あらゆるファイルをクラウドに放り込めば、PCでもスマホでも場所を選ばず確認できる。あの「すべてを記憶する」という安心感に、どれだけ助けられたかわかりません。
特にiPhoneアプリのPostEverは最高でした。「1日1つのノート」に、時系列でどんどん行動を書き加えられる。あのアプリのおかげで、自分の1日の動きをまるごと記録する楽しさを知ったと言っても過言ではありません。
「詰め込むだけ」の10年間で見えた限界
しかし、時代は変わりました。Evernoteの日本法人はなくなり、愛用していたアプリもサービス終了。最近では同期の不具合も重なり、何が原因かもわからないストレスを感じるようになっていました。
これまで様々なメモ術の本を読んできましたが、共通して言われるのは「情報は活用しなければ意味がない」ということです。
僕はこの10年、あらゆる情報を詰め込んできましたが、実際にふり返るのはパスワード情報くらいなもの。「第二の脳」に1万以上のデータを蓄積しても、活用できていたのは全体の1%にも満たなかったのではないかと思います。
AI時代の到来と、データの「自由度」
そして、決定的な転換点となったのがAIとの相性です。 昨年末からChatGPTやGemini、NotebookLMに触れる中で、「自分のデータをAIに投げて活用したい」という欲求が強くなりました。
しかし、Evernoteに閉じ込められた膨大なデータは、まとめてAIに渡すにはあまりに不便でした。
そこで決めたのが、Google AI Plusへの自己投資と、Obsidianへの移行です。

新しい相棒「Obsidian」と、僕の最新ワークフロー
Obsidianの最大の特徴は、データが自分のローカル(PCやスマホ)にMarkdown形式で保存されることです。これがAIとの相性が抜群に良いんです。
今の僕のルーチンはこんな感じです。
- 音声ジャーナル: 朝と夕方にiPhoneで音声メモを録音。
- AIによる要約: その音声をNotebookLMに投げ、時系列のテキストにまとめてもらう。
- Obsidianへ蓄積: 生成されたテキストを日付ごとのノートに貼り付ける。
仕事の現場でも、わからないことがあればGeminiを起動して調べたり、ベトナムやインドネシアの同僚とのコミュニケーションに活用したりしています。
Obsidianでは、ノート同士を繋ぐリンクやタグの設定も進めています。Evernoteでもやっていたことですが、以前は「ただ放り込むだけ」でした。今は、大雑把なルールで運用しつつも、「後から読み返し、情報を発展させること」を意識しています。

2026年、変化の年として
Evernoteにかけていた年間約1万円のコスト。これを解約し、GoogleのAIとストレージに回すことにしました。
1983年生まれの僕ら世代は、アナログからデジタルへの変遷をすべて体験してきた「翻訳者世代」だと言われています。 トラベラーズノートというアナログの良さを愛しながらも、最新のAIを使いこなして自分の思考を整理していく。
整理すること自体が目的にならないよう注意しながら、この新しい「脳」を育てていこうと思います。
2026年は「さらなる変化」を求める年。 一度不合格だった自主保全士のリベンジも迷っていますが、こうしたツールの刷新が、次の一歩を踏み出すエネルギーになってくれそうです。



