こんばんはヤマナカ(@miapom)です。
僕が以前、山岳部の副顧問として生徒といっしょに山を登る際に心強い相棒となっていたのがトレッキングポールでした。 うん、まさに相「棒」!
最初のうちは「ポールなんて持ってるだけでジャマだし、荷物が増えて重くなる」って思っていました。 それに安いものでもないし、本当に必要なら買うけど・・・べつにすぐ必要ではないと。
それなので特に買う理由もなかったのですが、買うキッカケとなったのがひとつのテント(シェルター)の存在でした。
Luxe ルクセ ミニピークⅡ
これはワンポールテントという部類で、設営がとても簡単です。四隅をペグダウンして真ん中に棒を1本立てるだけでいいのです!ステキ!
しかしこれ自体にはポールが付属されていないんですね。ポールは別途用意してくださいっていうスタンス。
そのポールの長さが137~140cmなのですが、140cmくらいのポールってなかなか無いんですよね。もちろん伸縮性のポールならその長さにできますが、ちょっと値段が高い。そしてちょっとゴツい。
山に持っていくには合わないかなって感じです。そうなるとやっぱりトレッキングポールで代用しようかなってなりますよね?
近所のワイルドワンに行ってトレッキングポールを見るのだけれど、自分の身長に合うポールを探すとなると短いのしかない。 どうせ買うならブラックダイヤモンドのZポールが欲しいと思っていたのだけれど、自分にピッタリかつテントのポールに合うサイズはありませんでした。
そこはちょっと妥協しつつ、調整幅の比較的広いトレイルというモデルを選択☆
BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) トレイル
フリックロックといってカメラの三脚のようにロック部分を開くだけでポールを伸縮でき、ロック部分をパタンと畳めば簡単に長さ調整できます☆
簡単かつ確実な調整は山歩き時に上りと下りとでポール長さを変える際に瞬時にできるのですごく便利でした♪
最大140cmまで伸ばせます。だからこそこれを選んだのだ!
長さをマークしてあるのでその部分でロックをするだけで簡単に目的の長さに調整できます。
先端の石突き部分は右のようにゴムカバーが標準でついています。 普段の山登りではカバーを付けた状態で使い、雪山では左のようにカバーを外した状態で使っています。
上の傘のような「バスケット」というパーツは交換でき、雪山では「スノーバスケット(標準装備)」という面積の大きな物に交換して使います。それによってポールが雪面に刺さりすぎないよう止めてくれます。
そもそもなぜポールを使うか?といえば登山時の足腰への負担軽減とバランスをとり安全に歩行するためです。当時僕は今よりも約10kgほど太っていたので特に下りでは膝への負担が多く、さらに昔怪我した右足をかばう必要もありました。
日帰り登山の時もありますが、食料やテント類を背負っての縦走の場合はさらに荷物も増えて足腰への負担は増します。さらに腰より上に重いものがあるのでバランスは自分の筋力だけで取らないといけません。
縦走するような山の場合はより危険な場所も通りますし、鎖場や岩場を上り下りする時もあるので「そこを安全に通過するための体力を残しておかないといけない」ですね。
もちろん鎖場・岩場では両手を使うことになるのでポールはザックにくくり付けますが、そこに行くまでにヘトヘトになってしまっては安全に通過できなくなっちゃいますね。
重い荷物を背負って足だけで歩く場合は前後左右のバランスを取りながらも前に進んでいく必要があります。トレッキングポール(両手)を使うことで上半身のバランスを取れるので、足は荷物を支えるためと前に進む推進力に集中できます。
このあたりの「トレッキングポールの使い方・効果」はGoogle先生に聞いて調べてみてください☆(・∀・)
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ちょっと話はそれますが、富士山に行くとこんなトレッキングポールが売ってますね♪
そう、木の棒です♪富士山といえばこの棒。
トレッキングポールを持っているのにわざわざ「思い出」のために購入しました。 そして途中にある山小屋で「◯合目」という焼き印を押してもらうことで「ここまで上ったんだなぁ」という思い出を焼き付けてもらえます。(有料)
そう、有料なんですよね。だから6合目から山頂まですべて押してもらうと・・・それなりの金額になってしまいます。 棒さえ買えば押してもらえるものだと勝手に思ってた自分が悪いのですが、お財布と相談した結果は「6合目」「7合目」「山頂」という3つだけにしました(笑)
そんでこの富士山トレッキングポールは家に置いておくだけっていうのもなんだし、かといって登山に行くのにわざわざこれを持っていくのはジャマだし・・・じゃあキャンプ用にテント用ポールにしてしまおうと思ったわけです。
140cmの長さでカットするだけなので簡単ですね♪
さっそく長さを測っていたら140cmありません!はい、終了!!
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トレッキングポールは歩くときにも身体の負担を減らしてくれますが、身体を休める時(テントのポールとして)にも使えます。
外国製のテントやシェルターではトレッキングポールを使うのを前提にしてあったり、ツエルトなどでもポールを使うことでシェルターとして使うこともできます。
テントのポールとして使う最大の欠点は「テントを立てている時はポールが使えないこと」くらいでしょうか。
「山頂近くでテント泊し、明日の朝に軽装でアタックする」という状況ではテントを立てたまま行くことになるのでポールは使えません。そもそも軽装だからポール無くても問題は無さそうですね。
本格的な登山ではミニピークⅡのようなテントは使わず、学校にある顧問用アライテントを使っていました。 キャンプ込みの低山ではサクっと立てられるシェルターという選択も面白いと思います。
今はもう学校もやめてしまったので登山をする機会もなくなってしまいましたが、キャンプはまた行きたいな~。 トレッキングポールはただの「テント用ポール」になってしまったのが残念だけれど・・・。