AIに恐れてなんかいない。むしろ早く仕事奪って欲しい。
溶接業もそのうちAIが導入されていくのか?
僕が今やっている仕事は工場での自動車部品の製造です。
金属部品同士を「溶接」し組み立てていく作業です。
機械に部品をセットしてロボットの電源を押すだけの単純な作業です。
もちろんそれらのロボットを設定するときには溶接に関する知識と
ロボットがどのように動いていくかを考える知識が必要になります。
それらの設定が決まってしまえば、あとは機械にセットして
ロボットのスイッチを押すだけの単純作業になります。
ここにAIが入り込む余地があるのか?
現段階ではまだまだ難しいと感じています。
それはプレス部品の精度によって毎回同じ状況ではないため。
工業製品であるのだから設計図通りの寸法誤差内で部品は作られて
いますが、それらの組み合わせによって誤差内であっても思いっきりプラス側なのか
マイナス側なのかで製品にばらつきが出てきます。
現在はその製品のばらつきによって、オペレーターが常に製品をチェックし
寸法に大きなズレが出ないようにしています。
ですが将来的には今その部分を担当している人はいなくなり、
完全にロボットだけが作業する時代がやってくるかもしれません。
僕はこういった単純作業の部分は全てロボットとAIがやってくれるのを
心待ちにしています。
同じ作業の繰り返しを人間がやるよりも、
機械の正確な動作で的確な作業を疲れることなく永遠に
やってくれる方が望ましいと考えます。
人がやるのは「単純作業」ではなく、
頭を使って作業をすること。
より効率的に機械を動かすにはどうしたらいいのか、
より強度高く溶接をするにはどのようにロボットを動かすのが良いか、
どのような電流電圧でどのようにアプローチするべきか?
そういった「考える」という部分に人間としての能力を使うべきだと考えています。
それらのデータが蓄積されていけば、より効率的で的確な動作を
AIが考えてくれるようになるでしょう。
そしたら今度はそれらを制御していくことを人間が考えていく。
そんな未来が早くきて欲しいです。
だから今ある仕事、今やっていることに満足して学ばないのはいけない。
今までのやり方がこうだったからと、同じことを続けていてはいけません。
今まではこうだけど、よりよく効率を高めていくために学んでいく。
AIが導入された時に「やばいぞ。仕事がなくなるぞ。」とならないために、
常に自分を成長させて学んでおく。
変化に対応できることが重要で、柔軟に物事を受け入れて
必要に応じて変わっていくという決断をする。
だから常に仕事が忙しく時間に追い回されている環境は危ないなって思う。
忙しいと「考える」ということがなくなり、とりあえず目の前のことをこなす
だけで精一杯になるから。
だからとりあえずAIなりロボットをどんどん導入していただき、
人が今までやっていた単純労働は全て機械にやってもらう。
そして人間に余裕が生まれたら同じく単純作業をするのではなく、
「考えること」に注力する。
人が(肉体的な)楽をするためにテクノロジーを
使わなくてはいけないんじゃないかな。