以前読んだ中谷彰宏さんの本にも「今ここ」を大切にするようにといった内容が書かれていて、線を引いてたし格言ノートに書き写したりして頭ではわかった気になっていた。
でもいつからだろう。仕事をしながら「今日は月曜日かぁ、週末まで先が長いなぁ」と考え、「まだ昼かぁ、あと半日も仕事するのかぁ」と今でもよく考えている。
そして今度の週末には何をやろうかな、あれをやりたい、これをやりたいなんて考えながら1日が過ぎていくのをただ待っている。仕事が終われば「やっと終わったー」と喜び、家に帰ってご飯を食べ、風呂に入り、寝る頃には「明日も仕事かー・・・」なんて思う。
それを5日間繰り返してると待ちに待った週末。やっと楽しめる時がやってくる。
金曜の夜は「明日も明後日も休みだー!」とハッピーな気分だし、土曜の夜は「明日も休みだヒャッホー!」となるけど、日曜の夜(実際には夕方くらいから)には「明日からまた仕事だー」って落ち込んでくる。
僕もそうだし嫁ちゃんもそう。きっと多くの人たちも同じように思うんじゃないかな。
仕事をやりながら「将来はこんな生活がしたいなぁ」「こんなことをやりたいなぁ」という妄想が膨らむ。最近はよく「もしもロト7で10億円とか当たっちゃったらどうしよう!」と考えるのが好き。
そう、僕は今ここを見れていない。
いつも先のことばかり気にしながら、「今」という時間を「ただ過ぎればいい」と思っている。
未来というのはある時に一瞬にその場に行くものではなく、結局は毎日の積み重ねでしかない。もっと言えば「今ここ」の連続の先が「未来」。過去から見れば僕は「今ここ」という未来に立っている。
よく「学生時代に勉強しておけばよかったなー」なんて話するじゃない?
でも学生時代になんか勉強なんてする気は全くなかったはずだよね。今勉強が必要だと思うなら今やらないと。この先、また未来で「あの時やっておけばよかった!」なんて思う可能性があるんだから、今できることを今やらないといけない。
すっごく当たり前で分かりきっていることなのに僕はそこのとをすっかり忘れてしまってた。将来を思い描くことは大切かもしれないけど、「今この瞬間を大切にしなきゃいけない」ということ。
今を大切にしようと思えば心の余裕も出てくる。
娘が泣きわめいて大変だとしても「今という時間は今しかない」だから優しく見守ってあげようと思える。
嫁ちゃんとケンカしちゃったとしても「これからの人生を共に歩む人なんだからもう一度ちゃんと話し合ってみよう」と思える。
仕事に退屈しちゃったとしても「今のこの仕事を楽しむなら、自分はどのようにしたら良いだろう?」と考えることもできる。
いつも先のことばかり気にしてたけど、今この瞬間を楽しもうと思うなら今何ができるか?を考えるのも楽しい。
今見れている景色は今しか見れない景色かもしれない。だったらもっと今を感じる感性を磨いていきたい。五感を研ぎ澄まして「今ここにいる自分」に目を向けないといけないなと感じた一日でした。