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最高のオーディオセットはそこにある
自分は「オーディオマニア」では無いですが、一時的にヘッドホンやイヤホンにハマってたこともありオーディオ機器には興味があります。オーディオの専門雑誌などを見てみると数十万から数百万のシステムや、1m何万円もするケーブル、電源確保のためにオーディオ用の電柱を立てるなどあまり興味の無い人からすれば驚くことも多々あります。
確かに数千円のラジカセで再生される音よりも、数十万円するオーディオセットで聞いた方が「良い音」だとも思うし、ヘッドホンやイヤホンだって付属の「音が出るだけ」の物よりも、低音から高音までの幅広い周波数を再生するものの方が誰が聞いても「低音が強くて迫力がある!」とか、「突き抜ける様なギターの高音が気持ち良い!」とか感じやすいです。
「良い音」を求めるのはオーディオマニアであっても、好きなアーティストのいるファンでも同じですが、それぞれの求める「良い音」というのは様々です。例えば「オーケストラが目の前で演奏しているのを再現したい」といったものや「ライブ会場で聞いている感覚が欲しい」「大好きなアーティストの世界観を感じたい」など人によって求めるものが違います。
私の場合、音楽をよく聞くようになったのはiPodを購入してからで、それからヘッドホンやイヤホンに興味を持つようになりました。昔はレコードとかCDから直接音楽を再生させていましたが、デジタルオーディオプレーヤーが広まるにつれて「音楽データ」を大量に持ち歩いて聞くようになっていきました。
レコードであれば1面に1曲(裏面にもう1曲)、CDならアルバムだとして10曲前後くらいでしたが、音楽をデータ化したことで数千曲もの音楽を持ち歩けるようになりました。
しかしそれだけのデータを持ち歩けるようになったというのは物理的なサイズだけ小さくなったのではなく、音そのもののデータも小さくなったからです。単純に言えば、スタジオでそれぞれ作られた音楽はCDの容量に収まるように小さくされたものです。
そのデータを今度はパソコン等に取り込む場合、データをそのまま入れればハードディスクの容量が無くなってしまうので「圧縮」することで1/10くらいにすることができます。
オーディオマニアの人であればそこまで削ったデータの音楽を聞くこともしなのかもしれませんが、自分が音楽を楽しむ場合は「ぱっと聞いた感じ」で変わらないのであればデータは小さい方がいいし(たくさんの音楽を持ち歩けるため)、その中で「良い音」で聞きたいとも考えます。
でも実際に「良い音」を求めて高級なイヤホンやヘッドホンを求めると、その削られた音楽データの「荒さ」が聞こえてきてしまいます。くっきりはっきり再生してくれることで、いままで聞こえなかったノイズやデータ圧縮で歪んでしまった音までが聞こえるようにもなってしまいます。
こういう場合、高級イヤホンよりも付属イヤホンなどの場合の方が「聞こえなくていいものが聞こえない」ので「良い音」かもしれません。
そのかわりCDデータをそのまま再生する場合は付属イヤホンでは「再生しきれない音」があるかもしれないので高級イヤホンで聞いた場合の方が「より低い音が再生されていて迫力がある」「伸びやかな高音が美しい」というところまで聞こえたりします。
じゃあ「良い音楽」はどうしたら聞けるのか?
自分の中での答えは「環境(場所や雰囲気)と感情」だと考えています
例えば部屋でジャズを聞いているとします。
オーディオルームで最高のオーディオ機器で大好きなジャズのCDを聴く。(憧れます)
ここで再生される音は「良い音」そのものだと思います。
もうひとつ、JAZZBARで好きな音楽の生演奏を聴く。
JAZZBARの薄暗い雰囲気や店内のざわめき、匂い、温度、そういう中で演奏される「良いの音楽」
以前、沖縄に行った時にホテルのベランダから夜の海を見ながら夏川りみの「涙そうそう」を聞きました。
それはiPodに入れてある圧縮音源だし、イヤホンだって純正に毛が生えた程度のものだったけれど、遠くに見える暗い海を見ながら一緒に聞こえてくる波の音や冷たい風を感じて聞いたその音楽は今までで最高の「涙そうそう」でした。
それは自分の中にあった「沖縄のイメージ」とか「そのシチュエーション」だとか「その時の感情」というものが総合的に重なり、最高の音楽を作り出したのだと思います。
最高の音楽を求めるのに、「最高のオーディオ機器」が必ずしも必要ではありません。もちろんそれらがあるなら喜ばしいことですが、それが無いから最高の音楽を聞けないわけではありません。音楽の歌詞を感じたければ、より多くの体験を重ねることで自分の気持ちに通じる歌詞と出会うのかもしれません。
自分が好きなモノ「デザインが可愛い」とか「このメーカーが好き」と思うイヤホン・ヘッドホンで聞くことがさらに気持ちを盛り上げてもくれます。そしてその音楽のイメージとマッチする場所に行った時に聞こえる音楽というのが本人にとって最高の音楽であるとも思います。
これは音楽だけに限らず食事でも一緒です。
最高級のサーロインステーキ。これは素材として最高にウマい。それを家で食べる。とてもウマい。
それを高級レストランで食べる。気持ちも高鳴り、さらにウマく感じる。
(逆にわかりにくいかな?)
性能だけにこだわらず、自分が本当に「好き」と思えるものが自分にとって最高のモノなんですね。
つまりはモノだけにこだわらずとも、「良い音」「良い音楽」には出会えますよ!って、散財してた過去の自分に教えてあげたいです。
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