こんばんはヤマナカ(@miapom)です。
以前ヌメ革のシステム手帳カバーを染めてご満悦な僕でしたが、使うものは当然エージングが進み、いつもカバンに入っているシステム手帳もキズがついたりして時間とともに表情の変化が現れてきました。
なんか・・・表面がボロボロになってきて汚い・・・(;´Д`)
スピランで染めてレザーフィックスを塗った直後はツヤッツヤでいい感じだったんだけど、カバンの中で他の物と擦れたりしているうちに剥がれ?てきたような。
爪でカリカリやると表面が剥がれます。近くで見るとこんなにマダラ模様だしね。 そんで、まさかと思ってちょっとセロファンテープを貼ってみたのです。
ひでぶ! 表面のレザーフィックスがいとも簡単に剥がれていきます。これはエイジングというよりも完全なる「劣化」。 それはまるで「角栓取りの鼻パックのよう・・・」、牛革の毛穴に詰まった染料とレザーフィックスがこんなにもキレイに剥がれていきます。
とりあえず上下を剥がしてみました。剥がした部分は艶が無くなりくすんだ感じ。セロファンテープくらいの粘着性でここまで簡単に剥がれてしまうのはレザーフィックスの性能なのか塗り方が悪かったのか・・・謎です。 そもそもテープやシールを貼付けるようなことは考えていないと思うので、このように革製品を扱う際には粘着性のあるものを近づけない方がいいということを学びました。
中途半端では汚すぎるので、この後全部の剥がし作業へ。 テープを「ビーっ」と切っては手帳に貼って「ペリペリ」剥がす。
表全体が終わったら内側も同様に・・・。 はい!一皮むけたBREEさんのできあがり!!!
汚いよー。 そもそものスピラン(アルコール系染料)の塗りムラが目立ちます。
これは新品のヌメ革を染めたのではなく、ある程度使い込んだヌメ革だったために発生したものだと思われます。
艶感は無くなり、マットなマダラ手帳のできあがりです。
この作業を母が見ていて一言 母「カビが生えたみたいで汚い。」
さぁ、気を取り直して修正作業です♪
レザーフィックスでツヤツヤしていた表面は明らかに「膜があるので汚れや水分を寄せ付けません!」な感じでした。
だからお手入れの際にも今までのように染込ませるオイル系ではなく「シュークリーム」のような表面に艶を与える系のものを使っていました。
今回表面のコーティングを全て剥がしたことで、色は着いていますが皮本来の手触りが戻ってきたので「ミンクオイル」を使って仕上げていきたいと思います。
「おわかりいただけただろうか?」 上半分にミンクオイルを塗布してます。
ちょっとだけ「しっとり感」が出てきて、色のムラもほんのちょっとだけ落ち着いた感じに。
この後、ひたすらミンクオイルをつけて磨いていきます。表面全体、裏面全体、細かい部分も忘れずににね☆
上の写真は表面の色の濃淡がわかりやすいように加工した写真でしたが、普通に撮るとこんな感じです。 ↓↓↓↓
染料のムラがまだまだ目立ちますが、全体的にしっとりした色合いに。 今後はオイルも染込むのでメンテナンスをしながら使い込むことで色合いも濃くなってくるんじゃなかろうか?
今回使ったミンクオイルはこちら CEOAR CREST MINK OIL