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送られた人に幸せをもたらすというフィンランドの木製カップ「kukusa」。
白樺のコブから削りだして作られるカップは輝きのある縞模様が美しく、口当たりも柔らかいカップです。
フィンランドの遊牧民であるサーメ人が使っていたとされ、自分自身で使うためには作らないといわれています。(幸せが逃げてしまうらしい)
基本的には「送ってもらうもの」らしいのだけれど、どうしてもこれが欲しくて欲しくてしかたなかった。
でもこれ、木のカップのわりに値段がけっこうするんですよね。
だから・・・
サーメ人は自分のために作らないけど、僕は日本人だし、白樺のコブは無いけど適当な木片でコレっぽいもの作るのであれば「ククサ」ではないから幸せも逃げないだろうということで自作を試みることにしました。
家にあったちょうど良さげな木片に大まかな図を書いて、ボール盤で大きな穴を掘って行きます。
パキっと割れてはい終了~。
自作は諦めました。
そこで当時付き合ってた彼女(嫁)に頼んで、「お付き合い半年記念」ということで無理矢理プレゼントしてもらいました(笑)
そして早速洗礼の式を行います。
洗礼の式とは
「自分のククサにラム酒,またはブランデーを注ぎ北極星に思いをめぐらし
貴重な液体をすすりながら自然の語りかけをククサを通じて聞く」
というもの
この儀式で塩味を感じたら儀式は成功です
というのをネット上で見つけ、「これは試してみないとね!」ということで、ラム酒もブランデーも無いのでウイスキー洗礼の式をやってみたわけです。
これね、本当にしょっぱいの。ビックリした。
そしてよくよく調べてみたら「ククサは制作の途中、白樺の木を塩水で煮て作ります。このため、飲み始めはしょっぱく感じられる場合があります。」ってことで、製造する上で海水くらいの濃度の塩水で24時間くらい煮てるそうなんです。もうね、ビックリするよ。何入れてもしょっぱいからね。
コーヒー入れてもしょっぱいし、表面に油膜ができるんですよね。これもククサを保護しているものらしく、完全に乾燥してしまうとひび割れの原因にもなるとか。だから定期的にオリーブオイルやクルミ油などでメンテナンスもしなきゃいけない。ちょっと手間のかかる木製カップなんです。
最初のうちはお湯で洗ってもしばらくはしょっぱいです。でも何度か使ってるうちに塩味は無くなってきます。
あと、注ぐものによってはカップ表面まで滲み出る場合があります。これは材質によるものなのか、入れた液体の浸透圧のせいなのかわかりませんが、ウイスキーや赤ワインを注ぐと自分のククサは滲み出てきます。だから注いでしばらく置いておくと量が減ってる(笑)
ククサはニスなどで表面処理がされていないので白樺の木の香りも楽しめます。
処理されてないから手入れが面倒だったりするのですが、ちょっとひと手間かかる実用品っていうのはとても愛着がわきます。
これからも大切にして自分のククサとして育てていきたいです♪
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